2004年忘年特集〜冬
「忘年会〜11月13日(土)」
同級生の友人H君(男性)が私がカクテル系が好みと知って、
「カクテルの美味しい店知ってるんだ」と今度連れて行ってくれる話しになった。
私も地元に住んでいるが、この近辺の飲み屋といえば‘養老’しか知らないし、
だからといって個人的に飲みに行ったこともない。
車で20分くらい走った市にはちょっとはコジャレた飲み屋もあるようだが、
そこにだって友人K子嬢に連れて行ってもらって飲んだ程度だ。
「カクテルの美味しい店知ってるんだ」と言われ、連れて行ってくれるのを心待ちしてから早半年。
「(あいつも口先だけの男か・・・)」
と、いっしょに連れて行ってもらうことになっていた友人Y子(主婦)と半ば諦めていた11月。
地元で仲良くしている友人K子嬢と友人Y子と友人A子姉さんと私の4人がご招待を受けた。
「やっとだね♪」とY子。11月13日(土)に決まった。
13日は太極拳の合宿の予定があったのだが、こっちを優先させた。
初めは合宿に参加するつもりで日程を調整してもらうことにしていたが、
合宿企画者のスッタモンダがあって、参加が不確定になったので、その間に飲み会日程が先に決まったというわけ・・・
連絡はメールが主な手段である。
13日も近いある日「牡蠣は大丈夫ですか?」と、お尋ねメールがきた。
「(え?カクテルに牡蠣なの?料亭か?どっちにしろ牡蠣はダメだぞ!死んじゃうよ〜)」
「食べたら死にます」
そう返信した。
するとほどなく友人A子姉さんが欠席するとのメールが届く。
「やっぱ、値が張るからかね・・・」とK子嬢。
A子姉さんは夫に先立たれ、女手ひとりで子供を育てているのだ。
牡蠣はどうか?と尋ねられたら、そりゃ‘養老’気分で参加はできないものね。
私は私で「(普段着で行ける所なのか、それとも正装か)」悩み始めた・・・
結局、牡蠣は中止になったので「(普段着でもよかろう)」と判断したのだが・・・
当日。
女性3人がK子嬢の運転する車で向った。
ふたを開けてみると、男性はH君ひとり。
しかも連れて行かれたのはカクテルのカの字も見当たらない狭ーい錆びれた飲み屋。
正装してきたら逆に浮くし!
上がり座敷が異様に狭く、足も伸ばせない・・・きつっ!
料理は魚中心だが特別美味いということもない。
はっきり言わせてもらえば‘養老’のほうが美味しいかも。
ホスト役H君の言うことにゃ、
「俺も牡蠣は食べられないんだよね」
なんだとーっ!
だったら何で聞くんだよ?って話しじゃないか!
私はパーカーを着ていたが、気を遣ってダナキャラン(DKNY)だったんだぜ!
これでも‘よそゆき’なんだからな!
くっ!
やってらんないよ。
こんな家でも飲めるような酒に、‘養老’以下の料理でひとり5000円だぁ?
カクテルなんかどこ探してもなかったじゃないかよ?
ふざけんなっ!
受けとるかあ?ふつう。
男なら女性とキッチリ割り勘するようなセコイ飲み会すんなっ!!
大のオトナがそんな考えで私らを誘うなってんだ!
しかも、そのお勘定係はK子嬢がしていたのだ。
「これじゃ、A子姉さんは参加できないね」とはK子嬢談であるが、まったくもって図星だ。
私にとってもあの料理、内容が内容なだけに5000円は痛いぞ。
二次会にも行ったが女性3人の不満は募る。
二次会会場だってH君が段取っていたわけではなく、考えておかなかったのだ。
カクテルはどこにいったんだよ?
結果、顔の広いK子嬢が知ってるお店で飲んだ。
K子嬢が「H君のおごりね!」とふっておいたが、聞いてるんだか聞いてないんだか・・・
そこでもしっかりひとり3000円だした。
このH君、妻も子供もいるのに私たち3人の顰蹙を買いまくり、ダメ男のレッテルを貼られた。
割り勘といっても大きな額は私たち女性3人で出して、半端になった額をH君が補う形だった。
違うんじゃないか?
男としてどーよ?
それでいいのか、って話しだよっ!
私たちが勘定するのを見ていながら制することもなく
それでおまえは恥ずかしくないのか、って話しなんだよっ!
そもそも、男性陣を呼べなかったその人望にも問題ありでしょ。
後日、男性陣からH君評を聞かされることになったが、かつての生徒会長だったH君のことを
「ああ、奴は象徴(お飾り)だから」
「だってさ前日に連絡してよこして行けるわけないじゃないかよ」
ということだった。
そりゃそうだ・・・
そんないい加減な段取りしてたとは・・・
いつも会費制の飲み会にしか参加したことがない私は寛容にも「こんなもんかな・・・」って
頭のどこかで思っていたが、それにしても約束違反と男性らしからぬリードにはさすがに驚いた。
なにも私は「男ならおごれ!」と言うのではない。
「女性に一銭も出させるな!」と言うのでもない。
私が言いたいのは、スマートに一旦お会計をして下さい。ということなのよ。
それから割り勘にするなり全額請求するなり好きにすればいいじゃないか。
伝票を女性に持たせて平気な男は最低!
私たち女性3人は「二度とH君の飲み会には参加しないね!」との意見の一致をみたのだった。
「忘年会〜12月15日(水)」
11月から始まった忘年会シーズンもこれで全予定終了となります。
12月は泊りがけで、仕事上の忘年会もありました。
仕事上だからと言って、決して義理で参加してるというものでもありません。
この一年、仕事の依頼がなかった先から忘年会のお誘いがあった。
そんな時、あなたならどうしますか?
どのように考えますか?
仕事もなかったのに忘年会にだけ誘われるのは迷惑だ、そんな義理は切り捨てたい。
そう考えますか?
それとも
仕事もなかったのに忘年会にだけ誘われるのは僭越だが、ありがたく参加させてもらおう。
こう考えますか?
私は後者のほうです。
もう、仕事依頼もないだろう、そう思っていたところへの誘いである。
今年はどういう状況だったのか、来年はどんなことになるのか知っておく機会でもある。
それに、相手の立場になって考えれば、本当に付き合いを絶ってしまおうと考えてる外部の人間を
わざわざ忘年会に誘うこともないのではないか・・・
私はさっそくお歳暮の手配をし、忘年会当日までに格好がつくように準備した。
手ぶらで人様の家にお邪魔するようなことはしたくないからだ。
ところが、前者のような考え方をする人もいる。
その人の言い分はこうだ。
‘義理’は排除したい。
義理での忘年会参加(行きたくなかったら行かない)やお中元やお歳暮、年賀状のやりとり
そういった諸般に渡り、面倒なことはなくしていきたい、そう考えているようである。
こう考える人にとっては無駄を省いた気でいるわけで、合理的な考え方と思っていることだろう。
これがこれからの日本人の考え方だとすれば・・・
けしからんっ!
私は思う。
合理的に考えるのは必ずしも悪いこととは思わないが、
物事、ひとつなし崩しにしてしまうとズルズルッと総崩れを起こすものだ。
人の気持ちもそうだ。
ひとつ諦めてしまうと、焦点がボヤケて成し遂げられなくなる。
がんばりどころで時期を逸すると、意志の弱い人間は初志貫徹できなくなってしまうものだ。
お中元やお歳暮、年賀状もその類と思う。
一度プリンターを使うと手書きには戻れない。
一度出さないでいると毎年書かなくなる。
ちょっとしたことで円滑にいくはずの付き合いが断ち切れていく。
それこそ、不合理だと思うんだけどなあ。
・・と言ってる私が年賀状まだ書いてないし!
不精であるはずの事を、合理化と称して崩していく。
そうして、すべての伝統や慣習は失われていくものなのだ。
失われていくのだ。
伝統を維持するには維持するだけの力が必要だ。
正月に餅を食べる。
我が家では家で餅を搗く。(機械ですけどね)
これを省略して買ってきたりすれば、搗かなくなってしまうことだろう。
我が家では小豆餅も搗く。
これには謂れがあって、母の実家の地方では正月に小豆餅を食べるとその一年腹痛をおこさないといわれているそうな。
これから一年の家族の胃腸の健康を願って小豆餅を食べるのだ。
どんな風習にも理由があるもの。根拠はボヤケていても大事に伝えたいものだと思う。
お膳を作る。神棚にあげて手を合わせる。
縁起物を揃えて昔ながらの先祖伝来その家の習慣で作る。
でも、どこかで省略してしまえばそれきり伝わらなくなってしまう。
組織の中での新入生歓迎コンパ、新年会、忘年会・・・
恒例と呼ばれる行事の中から生まれた‘無礼講’などという日本独自の言葉も
訳の分からない合理化(アメリカ式)の中でそのうち死語と化すのではないだろうか・・・
「美しい日本」(川端康成)が消えてゆく。いや、消えて久しいのかもしれない。
世界の共通言語は英語となり、世界はアメリカの植民地と化しているではないか(怒)
言葉だけが残って実体のない慣習さえあるのではなかろうか。
例えば利益本位で元旦から‘初売り’営業する大型スーパー。
それは‘初売り’じゃないよ!
日本では元旦は神社仏閣以外での金の出し入れはしないものなんだ!
そんなことも分からないで元旦から金を巻き上げるような商売する日本人は日本人じゃないって事なんだよ。
伝統を維持するのは大変だが、消してしまうのは簡単なのだよ。
面倒がって不精をすればいい。
我慢や尊重もせずに身勝手な利己主義に走ればいい。
ま、そんなとこだ・・・
でもって、今日は4月に始めた「書の教室」の忘年会である。
朝の9:30公民館に集合し、竹細工の見学をし、温泉で昼食。午後3:30には帰宅。
町のバスを出してもらうので「移動研修」という名目だが、実は懇親会兼忘年会なのだ。
会費4000円はけっして安くはないし、私にとって母やおばあちゃんの年代の人たちの集まりである。
こんな時、自己中心的な合理主義の人だったら‘欠席’するところであろう。
気の合うもの同志の友達感覚の楽しい飲み会を求めるのが合理的なら
この忘年会などは、そういったことを求めるのは、はなから間違ってるわけだから!
‘義理’と考えるならば、この忘年会などは誰にとっても‘義理’ということになる。
はは・・・それを言っちゃあおしまいよ。
実も蓋もないとはこのことだ。
そんな事言ってたらなにも始まらない。
私は一年生だし、これから何かとお世話になることのある人たちである。
同じ趣味を持つ者同志、ここは教室の一貫として参加すべきではないのか。
私はそう考えて参加することにしたのだった。
当日。
観光バスののような豪華大型バスで総勢18人。
さっそく飴やらお菓子やら回ってくる。
(そんなことだろうと思ってたので私も飴を持参しており、いっしょに回した)
竹細工工芸館を見学。といっても展示品より販売が主だった。
30分くらいで出発。忘年会場の温泉に向う。
食事の前にしばし休憩。
昼のお客さんは私たちだけのようで、広い座敷に通された。
私はカメラを持っていっていたので、全員で記念撮影をする。
(気を利かせたつもり)
そして、ここでもお菓子がたんまり&漬物がたんまり。
私たち1年生がお茶を入れる。
(気を利かせたつもり)
私たち1年生は4人参加したが、その中にとっても熱心な人がひとりいる。
教室でも熱心に書いているし、家でもたくさん書いてきて添削してもらったりしている。
なんたって用紙の購入枚数が半端じゃない。それだけ練習しているということだ。
課題が与えられるとお手本を書いてもらい、とにかく書きまくっているようだ。
宿題が出されない時などは、先生に要求しだすほど。
ま、ヤル気満々の彼女のおかげで私たち4人は同じ課題、宿題を持たされている・・・
その彼女が口火を切った!
「先輩方は本を買って練習されてますが、私たちにはありません。
去年は1年目から本を買っていたといいますが、私たちはいいんでしょうか?」
また、余計なことを・・・
実は先輩方は公民館講座をはなれた存在なのだ。
だから、毎月会費が発生してるし、先生への謝礼もしている様子。
私たち1年生はまだ公民館講座の一環の中にいるのだ。
厳密には立場が違うし一緒に学んでいても先生や公民館の人はそこを分けて考えているはず。
でも、この人はそこのところを分かっていないのだ。
先生は希望者があれば、時期が中途だが(10月、4月の半年で購入している)注文しますという。
私は購読をしてまでのヤル気はないものだから話しを半分聞いていた。
ところが、
ヤル気満々の彼女は私に本を購入するよう目で合図するのだ。
へ?
私購読する気ありませんから!
先輩のおばさまに
「tuziちゃんはどうするの?」ときかれたので
「私はまだいいです。区切りの4月から考えます」と答えた。
先生は希望者があれば注文してくれるというのだからヤル気のある彼女は購読したらよいのだ。
遠慮することではない。
ところが、彼女はヤル気と同じくらい集団意識も強いのだった。
ひとりでは申し込まないのだ。
そのへんが私にはイマイチ理解できないのだが・・・
ま、そんな話をしているうちにお風呂に行こうという話しになった。
ふ〜、やっと温泉に入れるぅ〜♪
12時から宴会(昼食会)が始まった。
龍先生のあいさつ。
乾杯。
カラオケ。
半ば強制のカラオケ。
呑んで喰うだけの芸無しtuziはカラオケが苦手です。
唄うのは苦にならないのですが、あのぶ厚い本から選曲することを考えただけで目が回ってしまうのです。
唄え唄え!と言われ私たち1年生に曲目のぶ厚い本が回ってきます。
ひとりのおば様が「仕方ないから4人で「瀬戸の花嫁」を唄いましょう」と言う。
「tuziさん唄えるでしょう?」
「・・・え、ええ」(汗)
ゲー、そりゃ唄えることは唄えますけどね・・・
なんで「瀬戸の花嫁」なのぉ?
やだー。
なんで「瀬戸の花嫁」なのぉ?
その選曲ぜったいおかしいし!
でも、仕方ないです(泣)
団体行動に反逆してはいけません、立ってるだけでも、と心に言い聞かせ唄いました(恥)
久しぶりに顔から火がでるくらい恥ずかしい思いをしました(泣)
「一番だけでやめましょうね♪」とも言ってみました。
無駄でした。
しっかり最後の3番まで・・・(涙)
画面には白無垢のお嫁さんが・・・
画面見てるだけで恥ずかしかったです(大汗)
私、いまでも納得できません。
どーして忘年会に「瀬戸の花嫁」を選曲したのか?
こんなんだったらひとりで唄うんだった。「ハナミズキ」でも・・・
そういえばカラオケ大会を見てて、ひとつ気がついたことがあります。
平均年齢70歳(?)の私たちはお座敷でお膳に座っていました。
イントロが鳴ると「あー、私だぁ」とか言いながら立つわけですが、それがみなさんなかなか立てない。
「どっこいしょ・・・」
ようやく立ったと思ったら今度は膝を屈伸したりして、すぐに歩き出せない・・・
「どれどれ・・・」
と歩き出した時はイントロが終わって歌が始まっている!
出だしに間に合わない。
私、全曲歌の始まりを聴いてないんですけど・・・
宴もたけなわなのにお膳の食べ物を喰い尽くしてしまった私は、暇をもてあまし二度目のお風呂に行った。
(帰りの時間まで各々過ごしてくださいということだったのです)
ふ〜・・・疲れるにゃ〜(←気疲れ)
お風呂から戻ると、
「あら、あなたどこ行ってたの?お風呂?あなたいなかったけど、お開きしちゃったわよ」と言われた。
ガーン!
お開きするんだったら、お座敷にいるんだったのに。
お風呂なんかに行っててお開きの場にいなかった私は
「ひとり勝手な奴」「だから今の若い者は」とか言われてたのでは・・・(想像)
エーン・・
そんなつもりじゃなかったのにぃ・・(涙)
詰めが甘い私は家に着くなりドッと疲れがでたのか、睡魔が襲いかかり目もあけていられず脳が完全ストップ・・・
夜7時にダウン、就寝した。
こんなtuziの一年が暮れてゆく〜
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