2012年8月

8月15日(水)

連載☆ロンドンオリンピック
「柔道」
閉幕を迎えて、そろそろtuziがUPする頃だな、と思われてた方もおられたのでは・・・
選手(これでも全国大会選手)というには程遠く、競技(太極拳)に対してヘタレなくせに、
他人には厳しいtuziのオリンピックレポート。
レコーダーがないので柔道は全試合生放送で見ました。イライラしながら・・・


とりわけ柔道には厳しい私。
読者の方は既にご存知かと思いますが、
柔道で金メダルがなきゃ、何で取れるんだ?
全階級金メダルは当たり前、が持論。
柔道は日本生まれの競技。
日本がお手本となって、他を寄せ付けないくらいの強さを見せ付けないでどーする。
海外の選手にとって日本は憧れの聖地のはず。
例えれば、私が中国に太極拳留学したいと憧れるのと同じようなものじゃないの?違う?
なのに、近頃の柔道競技はどうなってんだ?
柔道着は白、と決まってるものなのに、見分けやすいようにと青が登場し、それからというもの
日本の権威はまるつぶれ、意見すらできないでいる。
山下選手がオリンピック委員から外れてからはなおさらだ。審判も地に落ちた。
今回のロンドンオリンピックにいたっては「取り消し」まで登場。
柔道という日本の武道で「取り消し」とは笑わせてくれるじゃないか。
相撲ならば、行司は横綱の試合で差し違えたら切腹覚悟で腰に刀を差している。
それほど大きな責任を担っているし、神聖で誇り高いもの。
なのに、どうだ?「一本」の判定までもいとも簡単に「取り消してしまう」主審の存在。
柔道にあらず
主審はビデオ判定の指示に従うだけの、ただの操り人形と化した。
外国の選手にいたっては、技をかけた直後、主審を無視してビデオ判定審判に目を向けた。
選手の強化より、まずは審判の技術を強化するほうが先なんじゃないのか?
審判の判定「取り消し」とは言語道断。「武士に二言はない」ことを世界に知らしめてやらねば。
そのためにも、日本柔道は強くあらねばならない。
日本発祥の武道という威信にかけて、日本が主導して柔道とはなんたるかを
世界に知らしめねばならん。
なのに、低レベルの審判に合わせて勝てる柔道を練習して・・・これでは本末転倒じゃないか。
どんどん日本柔道が柔道でなくなりつつある。
実際、観戦者が「レスリング的」に見えるのはそのせいではないのか。
思えば、ポイント制になったのも問題だ。だから選手は対戦相手と組もうとしない。逃げてばっかり。
組み手争いのじゃれあい。猫の喧嘩か?!
組まずに後ろに下がったり、負けそうになると、わざと場外に逃れてみたり・・・
ずるく狡猾な者が勝者となる。それもこれも審判員の判定が狂ってるからだ。
だからって、ビデオを持ち込むという発想も間違ってる。
審判員を指導しろよ。
それこそが日本の役目だろっ。
あんなヘボ審判員たちに翻弄される選手たちはたまったもんじゃないし、
ヘボ審判員たちに合わせた練習を一生懸命してる日本の指導陣もどうかしてる。
柔道は一本を取りに行く競技である。しっかりと相手と組んで、技を掛け合う。
中国の選手のようにグズグズの帯にして勝てばいいのだ、勝つためにはどんな手でも
使ってくるような、礼儀に欠けた選手は畳に上がる資格など、そもそもないのだ。
礼に始まり礼に終わる。握手もハグの必要など、どこにもない。
なぜに、試合前に手でタッチするのかさっぱり分からん。
終了後なんで抱き合うのかぜんぜん分からん。
逆に、アメリカの選手が負けて悔しさのあまり正座で突っ伏しているのを見た、
これまた対戦相手の外国人選手が、土下座してると勘違いし、とっさに土下座した、という
場面があった。
どいつもこいつも・・・分かってない!
見苦しいんじゃ。
外国の選手たちはどんな指導を受けてるんだろう?誰に習ってるんだろう?
柔道を知らない審判も問題だが、各国の正しく柔道を理解していない指導者たちも問題だ。
その辺は日本が管理すべきなんじゃないのか?黙って受け入れてる日本にも問題あり。
いくら、柔道競技に日本の発言権がないとはいえ、このままでは柔道は柔道でなくなってしまう。
今でさえ、柔道は柔道でなくなっているのに・・・
柔道関係者たちが翻弄して道を失っている中、唯一観客だけが柔道を正しく理解しているようにさえ
思えた。海老沼の旗判定に対しての会場全体のブーイングがそうだ。
あれで判定が覆されたとさえ、私は思っている。
主審、副審が旗の色を間違えたのか?と本気で思ったほどだ。
第一、韓国の選手が青旗揚がって一番ビックリしてたじゃん。

海老沼呆然・・・旗が揚がった韓国の選手がビックリ→旗判定が覆って、二度ビックリ

そもそも、全部そろう旗判定もおかしいんじゃないか?一人ぐらい割れてるほうが自然でしょうが。
主審のイヤホンにビデオ判定員の判断が来て、主審の旗を見て副審二人が揚げている・・・
いやいや、主審がイヤホンしてる時点でおかしいでしょ!
操り人形だから!そう勘ぐりたくもなるほどだ。
・・・まあ、そんな細かいことはいいや。
能無し審判に従って勝たねばならないと、指導する日本柔道の指導員たち。
そんなみみっちい考えでこの先どうする!
日本は、文句なし一本を取って勝つ日本柔道を貫いて、
バッタバッタと外国選手たちを投げる柔道を見せ付けなきゃ。
オリンピックで負けなし3連覇の野村選手のような、鮮やかに一本を決められる柔道選手を育てにゃ!
今の日本選手は、海外の選手に合わせた動きだもの。
そうじゃないでしょ!
組ませない、場外へ逃げる選手を動いて動いて足かけて、
相手の懐に入って投げる、畳に叩きつける柔道を貫かなきゃ。
私が何度テレビに向って「足!足!あし!」と叫んだことか・・・
今大会、唯一金メダルの松本選手みたいに、場外に逃げる相手の足を持って引きずり込むような
そんな気持ちで勝ちにいくような気迫がないと。
襟と釣手をとったら速攻で投げに入る、攻めの柔道をしていかないと。
せっかく決勝戦まで進んで、襟も釣手も十分なのに、投げない、投げない・・・
そんな柔道じゃ金メダルは取れんぞ、杉本!(喝)
外国選手に合わせて、伝統の日本柔道を忘れているんじゃないか?ブレブレじゃん。
何を臆することがあるの?日本はどこにも倣う必要などないんだよ?堂々と勝てばいいんだ。
なんなんだ?初戦敗退とか、2回戦敗退とか・・・
話しにならん!

審判がヘボだってことと、ヘボに合わせて練習積んでる各国指導陣が、
柔道を間違った方へ向かわせている。その自覚がないのも問題だ。
現に、私の周りでは、柔道のオリンピック中継は見ずに、バレーボールに夢中な人も多い。
年配者でですよ?!
「今の柔道は見なくてもいい」と語ったんです。
それもこれも日本が強い柔道の見本を示せないということが要因なのではないか?
もっと日本から発信していかないと!こんなんじゃ柔道が柔道でなくなる、ってことを発言しろよ!
いいのか?このままで?
今大会唯一の金メダルは松本ひとり。
海老沼。彼は初戦から動きが良くて、金メダルかと思いきや、途中で負けちゃった。
でも男子で唯一金に値する選手だったと私は思う。私的には金メダルを首にかけてあげたかった。

結局、旗判定で勝った選手と並んでるし・・・悲しそうな海老沼

残りは全員指導!
話したくもない。
毎回テレビに映る篠原は、「もっと強く」って言うけど、
ブレずに日本柔道貫ける精神的強さを持って欲しい。
メダルの色、数だけでなく、その試合内容がどれもこれもグズグズ。
オリンピックの舞台とは思えないほど精彩を欠いている。のびのびしてない。

女子の杉本でさえ、決勝戦では動きが止まっていた。あれじゃ、勝てるわけがない。
かといって対戦相手が良かったか、と言われればそうでもなかったじゃないか。
・・・というように、試合そのものが柔道の形になっていかない。そんな試合の連続だった。
平岡は決勝戦まで進みながら不用意に負けるし、福見は是が非でも勝たねばならない
3位決定戦を落とした。それに比べたら、きれいに一本勝ちした海老沼は偉かった。中村は論外。

3位決定戦、足が揃って美しい一本!よーし!こういう一本を見せてくれよ。

翌日松本がようやく金メダル。一方、寝技を磨いた中矢も決勝戦まで進んだが、やっぱり負けた。
決勝戦までいったら、大した相手じゃないんだから、勝たないと!(喝)
上野もなんとか3位決定戦を制した。3位決定戦は最後の砦なのだから意地でも落としちゃいけない。
男子の中井は一本負けして3位決定戦でも負けた。一本負けて!(喝)
西山は粘って銅。田知本は、いいとこなしで終わった。穴井、緒方も2回戦敗退。
上川はなにもしないうちに負けた。敗者復活にさえ残れないありさま。
だいたい敗者復活だの、3位決定戦だの、どれもこれも何度試合すれば済むんだ?!って話しよ。
どうにかこうにか、3位決定戦に賭ける、っていう不甲斐なさ。
四苦八苦して結局最後の最後で負けてる。余裕で決勝戦にいけないのかね?
そりゃね、外国人は組もうとしないから、手こずるのも分かりますよ。だからこそ執拗に掴まえないと。
そうはいっても決勝戦の上杉は掴まえても技がでなかったけどね・・・
日本柔道はなんでこんなに気持ち弱くなったかなあ。
指導受けないようにすることばかり考えてるから、思い切りがなくなったのか?
それとも練習のしすぎか?ただ練習すればいいってもんじゃないんだよ!
勝てもしない、練習ばかりして、怪我して・・・あっ、それは体操の山室か・・・
第一、技出してすぐに 審判を見るのはどうしてなんだ?最後まで技に集中してかけきれよ!(怒)
所詮審判なんて「取り消す」んだから見たって当てにならないじゃないか。
そんなのに訴えてどうするってんだ!(喝)
文句なしの一本さえだせば「取り消し」もないし、勝ちなんだよ!そうだろ?
「一本」言われるまでは、攻め続けろよ。いや、「一本」言われても取り消されたりするんだから、
そんな信用できない審判なんかを見る必要ないだろっ!(怒)
私、柔道にはとことん厳しいんです。
全階級金メダルは当たり前なんです。

あなたの時も審判は誤った・・・あなたは立派に金メダルのはずだった
その誤審を繰り返さないためのビデオ判定・・・武道においてはそれも誤り
選手は主審の「取り消し」に振り回され・・・もはや柔道は見る影もない



8月16日(木)

連載☆ロンドンオリンピック
「重量挙げ」
毎晩の柔道にぼやき、吼え、声を枯らし・・・
体操男子の予選は思いもよらない5位という不振で終わったなか、三宅がやってくれました。

大会前から応援しようと、不甲斐ない柔道が終わってから、引き続き生放送で見てました。
重量挙げの三宅選手だけは起きて応援したかったんです。
かわいい顔して、小さな体で、お父さんを尊敬して重量挙げの世界に邁進してる彼女。
「なぜに重量挙げ?」って思いません?
夢はお父さんにメダルをかけてあげること、だって言うんだから・・・
12年間の夢が叶ってよかったね!私も嬉しいよ!(涙)

孝行娘、宏実ちゃん
素直に重量挙げする娘はそうそういない

スナッチ87`、ジャーク110`、トータル197`。日本記録で日本女子初のメダル。
感動しました!
今大会、tuzi一番の感動でした!
小さな彼女が高々とバーベルをあげて両足を揃えてピタッ!止まった時は、
鬼のtuziの目にも涙が浮かんできました・・・(うるうる)
これで暫定1位。ほんとよかったよかった・・・(うるうる)
いまでも、これを書きながら思い出すと涙ぐんでしまいます・・・(うるうる)

力強く、きっぱりとあげてくれました!
成功してさがる三宅選手の勇姿

重量挙げは駆け引き競技なんだな、と感じました。
また一方で、あげられる限界もあるわけで、1位になった中国の選手は
スナッチ91`、ジャーク114`。てことは、4`ずつ多く挙げてる。
無理じゃん。ムリムリ・・・そんなのにわかに挙げられるわけがない。
三宅選手は2位が最高ということ。最後はあくまで自分との闘いなのだと思う。
自分の限界ギリギリのところで闘う、過酷な競技。
だからこそです!
三宅が、このオリンピックで日本新記録を上げた、という快挙ですよ!
普段あげてた重さを、この舞台で上げるだけでも困難なんだから、だからこその戦いなんだから。
でしょ?
そうじゃなかったら、自己申告でいいんだもん。
その日の調子、体調にも大きく左右される、ある意味、神経競技・・・
500g足されただけで、あげられなくなる微妙な微妙な調整なんだよ?
そこを制するのは容易ではないと思う。

優勝した中国の選手、凄すぎます
成功したときのお決まりの雄叫び

重量挙げ選手の顔ぶれを見ると、アジア人が多い。
ベトナム、タイ、シンガポール、北朝鮮、香港、台湾、中国・・・
メキシコ、ベネズエラだったかな?
南米にも強い選手もいたけど、やっぱアジア、東南アジアに力持ちは多いみたいね。
モンゴリアン、ていうんですかね。でも不思議にモンゴルの選手はいないんだよね・・・
どーしてだろ?そこはスポーツとしての強化にかける資金がない、ってことか?
スポーツはお金がかかるもんね。
水泳に黒人選手がいないのも不思議でしょ?・・・やっぱカネだよ。
少し前の陸上の黒人選手は、ほとんどジャマイカ人だったらしいもの。
ジャマイカに資金ができてきて、ようやく自国から選手として出場できるようになった。
ボルトがジャマイカから出場できてるのは、それ以前のアメリカからしか出場できなくて、
そこで実績をあげた先駆者たちのおかげ。
・・・いや、カネだけじゃなくて、人種によって身体能力が違う、ってこともいえると思うのね。
こればっかりは生まれ持った能力だから、カネかけて練習で克服できるものでもない。
ある程度の限界がきてしまうものだと。
もしかしたら黒人の人たちは水泳に不向きな体形なのかもしれないしね。沈んじゃうとか・・・

もちろん、身体能力だけではバーベルはあがらない。
三宅選手は、日々努力を重ねて、ここまできた。
おめでとう。

・・・タオルの模様はキリンですか?キリンが好きなんですか?
・・・なんか気になって(←そこ?)

キリン柄ですよね・・・?

53`級の八木かなえ選手は美人だ、って聞いたので、ひと目見たくて起きてましたが、
彼女が笑顔でバーベルあげるのを見て、「違うんじゃないか・・・」って違和感を感じた。
歯を見せて笑ってちゃ、あがるものも上がらない気がして・・・
ちょっとかわいいからって「主旨をはきちがえてんじゃないか?」ってね。



8月17日(金)

連載☆ロンドンオリンピック
「体操男子」
私は富田君の体操が好きでした。ストイックなまなざしが好きでした。
ほとんど笑わず、少しだけ微笑むだけの、寡黙に真摯な態度で競技に臨む富田君が好きでした。
その富田君を目標にしていたという内村。
ロンドンに発つ前は、団体の金にこだわりをみせていました。
個人競技では余裕だから言えたことだったのではないの?
自分が団体ではエースとして牽引しようという意思の表れだったのではないの?
予選が始まった。
毎晩の柔道にぼやき、寝不足。
重量挙げの三宅選手に沸き、体操男子の予選は余裕で通過と思っていましたから、寝ちゃいました。
予選は翌朝の録画番組をちょちょっと見て、決勝で応援すればいい、と思って・・・
生放送で応援しなかった私も迂闊でした。
小耳に挟んだニュースの音に耳を疑うはめに・・・
はあ?鉄棒落下ぁー?
だれが・・・?
内村ぁー?
なんでぇ・・・?
鉄棒2回も落下したってぇー?
どーゆーこと?
え?
あん馬も落下ぁー?
なにがあったっていうの?
どーしたら、そんなことになるの?
日本の体操を信用してたにも関わらず、私の中では番狂わせの5位という不振。
予選の点数が伸びないから、種目別に進めたのも内村は床だけ。
平行棒には田中兄弟、弟は1位通過。個人総合には内村と山室。
団体で金はどうした?
決勝は予選点数は関係なく、始まるというんで安心したが、
種目別と個人総合の予選も兼ねているのだから、残念な結果と言うしかない。
団体決勝こそは大丈夫だよね?

決勝は私も生放送で見ていました。
まあまあ無難にこなしていたが、危なっかしい演技も。
「予選をひきずってんのかぁ?」「予選の点数関係ないんだから、思いっきりいけよ!」
てか、チームが暗いよ。
体操男子に気合がなさすぎっ!(喝)
浜口パパ呼んで来ようか?気合入れてもらわないと!
暗くてしょうがないんですけどっ!
あれじゃムード悪すぎて、普段の力発揮できないよね。
安定した演技できてるのは加藤君ぐらいなもんじゃん。
そうこうするうち山室の跳馬が着地失敗、そして負傷。
決勝で負傷、て。
決勝で負傷するような選手がいるんじゃ、おしまいだね。
あん馬に山室の代わりで演技した田中兄が落下!
んもうっ!しっかりしろよー!田中―!
おまえキャプテンだろうがっ!
・・・てか、山室―!!
あー、富田君におぶさってるしー!
おい、こら山室ー、この、幸せものー。なんて贅沢な奴なんだ。
く〜っ、なんだよ〜・・・私も富田君におんぶしてもらいたいっすー♪
山室の負傷のあと、自分のペースを守れたのは加藤君と田中弟だけ。
あとの3人はグズグズの演技・・・。
加藤君の安定した演技のほうが光っていました。
内村は団体で金の気概はどこにいったんだ?
つーか、おまえが一番暗いから!
チームのムード悪くしてんのはあんただから!
そこんとこ分かってんの?
演技もひとっつもいいとこなくて、全部無難に点数取るため難度を下げて。
おもしろくもなんともない・・・盛り上がりに欠ける演技ばっか・・・
かっこ悪い、ったらありゃしない。

最後の最後、イギリスを応援する大声援になかなか演技が始められず待たされていた
内村のあん馬。無難に終えていれば楽々メダル圏内。
ふー、やっと寝られるよ。もう3時なんですけど・・・
が、内村の着地は着地ではなく落下!
おいおい・・・。
私の目には、あくまで落下にみえました。
結果、1位中国、2位ロシア、3位ウクライナ。
メダル獲得で大いに盛り上がるウクライナ。喜びに沸くウクライナ。
4位になった日本。暗いです。どよ〜んとした重い空気。
内村の血の気の引いた白い顔。
頬のこけたガリガリの白い顔。
仕方ないよ、あの落下だもん。
4位が妥当でしょ・・・
ところが、内村のあん馬の着地が点数になっていないことを抗議しているというではないか。
コーチが審判員に談判。そのため、先に出ている順位は保留扱いに。
日本が抗議していることを知らないウクライナの喜びは続いている。
もし、内村の着地に点数が認められれば、4位から一気に2位になるというではないか。
「え?そーなの?4位から一気に2位になっちゃうの?」
抗議を知ったウクライナは気が気でなくなっている。さっきまで狂喜乱舞喜んでいたのに・・・。
そりゃそうだよね。メダル取り上げられるような気分だもんね。
長い審議。15分くらいだろうか。
ウクライナがかわいそうだよ。どうして抗議なんかしたんだろう?
内村のあの着地はどうみても落下じゃないか。着地じゃないよ。
落下に点数を認めろ、っていうのは厚かましいにも程がある。
そんなことまでしてメダルが欲しいのか?
抗議してウクライナをがっかりさせてまで、メダルが欲しいんですか?
それで嬉しいんですか?
胸張って表彰台に上がれるんですか?
私は嫌だな。恥ずかしいよ。無様に落下したんだもの。潔く4位でいいじゃん。

順位より、なんていうかな・・・ベストの演技、難度高くて成功率が低くても、
挑戦して喝采が浴びられるような演技に挑めなかったのかね?もう決勝戦なんだからさ!
無難に・・・無難に・・・難度を下げて・・・それでも決められず・・・ここにきてすったもんだして・・・

ま、認められるはずがない、と私は思っていたし、認めて欲しくもなかったんだけど、
長い再審の結果、結局点数が認められて日本は2位に。
落胆するウクライナチーム。肩を落として退場するウクライナチーム・・・
かわいそうだよ・・・
世界選手権3連覇の内村だから色をつけたんじゃないのぉ?
後味悪〜い・・・。
眠いよ〜、3時15分なんですけどー。
嬉しくもなんともないし。表彰式はむしろ見たくもない・・・

長い長い審議・・・眠いよ〜・・・なんで抗議なんかしてんの〜?
4位でいいじゃん!・・・てか、あんたら暗すぎるからっ!

体操競技は個人総合と種目別が残ってる。
個人総合には内村と山室が進出。だが山室は団体で骨折して富田君におぶさって離脱。
その山室に代わって田中兄が出場をきめた。
内村と田中兄は順調に演技を進め、ふたりともメダル圏内に。
鬼門のあん馬の着地も決め、内村は1位に。特に跳馬の着地は見事だった。
次元の違う素晴らしさだった!(拍手)
何度でも見たい着地です!(拍手)
それにしても、内村が跳馬のスタート前に見せる両腕を縦にして測るポーズはなんなの?
何を測ってるの?それとも儀式なの??
内村、この次元の違う美しい着地で高得点、1位に躍り出た。
他の演技は、無難に点集稼ぎの、難度を下げた演技の連続だった。
鉄棒では大技をあっさり抜いてしまうし・・・決めてみせろよっ!!
続いて田中兄も。金銀独占か?と思ったら、あん馬で敢え無くぶつかって落下・・・
えーっ?
こんな大勝負になんで踏ん張れないんだよ?
山室が負傷してせっかく巡ってきたチャンスなのに・・・
6位になっちゃった。

ドヤ顔できるような金メダルなの・・・?

ぐっ、とレベルが上がる種目別、床の内村は予選2位通過なのに、演技順はなぜか1番だった。
1番は不利でしょ。本人は気にしてないようだけど、不利だよね。絶対不利だって!
結果、2番演技の中国に抜かれた。でも、中国の選手の方が断然よかったもんね。
内村の着地はどれも甘かった。ポンポンッ、ってなって、内村らしからぬ着地が気になった。
ま、中国に抜かれただけで済んで銀メダルだったけど。
演技順が違ってたら、順位も違ったものになってたかも?・・・は、言うだけヤボだね。
種目別はどの種目もとにかくレベルが高い。
平行棒には田中兄弟が進出してたけど、ぜんぜん振るわなかった。
特に弟は予選1位通過だっただけに期待してたんだけど、予選どおりにはいかなかった。

団体に個人総合、種目別、とすべての競技が終了して、結果、なんだかんだ不調だった割には
内村は3個も首にかけて、「魔物との戦いに最後は勝った」なんて言ってるけど、
そもそも、オリンピックに魔物はいませんから!
いるとしたら、敗者が作りだした口実でしょ?(毒)
今大会では、内村より、加藤君や田中弟の方がずっと光ってたと思う。
とにかく全競技通して私は後味悪くてぜんぜん喜んであげられない。
チームは暗いし、空気重いし・・・最後までいいとこなし。
団体は4位だったし・・・
「人生に失敗はつきもの」って、ことです・・・



8月18日(土)

連載☆ロンドンオリンピック
「アーチェリー」
柔道の不甲斐なさに憤慨してるころ、静かに地味に人知れず女子団体が3位になっていた。

競技中とは思えないほど、すっごい楽しそうなんですけど・・・
アーチェリーチームは競技終了後、ロンドン観光を満喫したのでした。
ハリー・ポッターのプラットホーム・・・
ビートルズのアルバムジャケットの横断歩道・・・
競技だけじゃなく、ロンドン観光も楽しんだようです・・・まるで私の全国大会みたい
・・・でも、私は観光だけで、競技で何の実績もない(涙)

この3人、普段はそろいもそろってインドア派なのだそうだ。
走るのが嫌だからアーチェリーを始めたとか・・・
ほんとは弓道がしたかったんだけど、練習場が遠かったから、通うのが面倒で
近くでできるアーチェーリーにしたとか・・・
部屋にこもって手芸してるのが好きだとか・・・
・・・ただひとつ、3人に共通している性格があるそうな。
それは、そう、負けず嫌いということ。
納得できるまで雨の中でも、ひとり練習を続け、立ちっぱなしで8時間は平気とか。
走るの嫌ではじめても、立ってるのも大変じゃない?
競技中、マイペースで淡々と打った結果が3位だったのだと思う。
リラックスしてこそ最大の集中力が生まれるってことだろう。
それにしても、考えただけでも、ほんと神経勝負の競技だと思う。
だって、70m先の的を裸眼で見てるんだよ。見えないよね。てことは、見えない的に当てるんだよ!?
いや、もしかしたら弓に望遠鏡付いてたりして・・・?
どっちにしても、矢が直線で進むわけじゃないからね。微妙な競技よね。
・・・いやあ、こりゃ、観光でもしなきゃやってらんないって!

インドア派も勝負魂は養われるのだ。ただ、それは己の内に向って燃える闘士・・・

柔道男子が初の金メダルなしという、情けない結果の影で、
男子個人で決勝まで進んだ、古川高晴選手。
準決勝と決勝だけは生放送で見てました。
準決勝のオランダ選手との戦い。一射勝負で10点を挙げ決勝戦へ・・・
それにしても、韓国の選手は強かった!
古川選手は調整の時間もなかったので、気の毒だったが、それでも向こうが強かった。

サングラスも作戦です!

古川選手は大会前、元上司との雑談で、「ここぞという時こそ力を抜け」という言葉に
「ピーンときた、これだな」と感じたという。以来この言葉を胸に競技に臨むようになったという。
表彰式のあと、銀メダルを首にかけて「今まで肩に重圧がかかっていたけど、今は首がずっしり重い」
と言ったのには、「うまいこと言うな・・・」と、手を打った。
こういう、ウィットにとんだ言葉が出てくる心持だから打てるんだろうな、と思ったりもした。
お疲れさまでした。
そして、女子団体銅メダル、男子個人銀メダル
おめでとう。

「肩の重さが首に来ました」
名言がでました!



8月19日(日)

連載☆ロンドンオリンピック
「競泳」
体操男子団体が後味悪い銀メダルを獲得しているころ、
男子400m個人メドレー、高校生の荻野広介選手が、あのフェルプスを制して銅。
凄くない?日本新記録で銅メダルだもの。凄―い!
本人も認める「すごい夏休みでした」(←意味違う、っての)
北島ばかりがフューチャーされてる中、善戦してる競泳チーム。
決勝進出が続出している・・・
 ぼく、個人メドレー担当してます!200m個人メドレーは5位でした。

女子100m背泳ぎ、寺川綾が銅。100m平泳ぎ、鈴木聡美も銅。凄いじゃん!
これまでにないほどメダル量産してる競泳チーム。
決勝進出するだけでも凄いことなのに、泳げばメダル獲得。
まさにメダルラッシュ。
凄いなー競泳陣!乗ってきたね!
 日本新記録です!

男子では入江陵介が100m背泳ぎ3位。
男子200mバタフライでは松田丈志が3位。2位フェルプスと0.2秒差しかない。
んんっ。

競泳チームキャプテン松田です。100mでは決勝進出できませんでした・・・
200mでは、おしくもフェルプス越えならず。悔しいけど、精一杯がんばりました。

200m平泳ぎでは立石諒が北島を抜いて3位。
北島をタッチ差で抜いて、申し訳ないのと嬉しいのと、手放しで喜んだら顰蹙かな・・・と
複雑な表情になってたゴールシーンが印象的だった。

おれ、喜んでいいのかな・・・北島先輩〜

女子200mバタフライ、星奈津美が3位に。
 100mでは決勝進出できなかったけど、200mで表彰台に立てました

いやあ、競泳陣はがんばってんねー。女子200m平泳ぎ鈴木聡美が2位。
 2個目のメダルです♪(嬉)

入江陵介が200m背泳ぎでも2位。
入江の2位は誤算だったのでは?隣のロクテを抜いたから勝てたと勘違いしたんじゃ・・・
その奥のタイラーが見えてなかったでしょ!でしょ?
入江のレースは100mでも0.3秒差あるかないかじゃない?
それよか、「北島先輩を手ぶらで帰すわけいかない」なんてカッコいい〜♪

隣は見えてましたけど、その奥まではちょっと・・・
おれ、惜しいことしちゃいましたかね?

それにしても女子の競泳で銀メダルなんてこれまでにないこと。
競泳陣の結束は凄いねー。
「北島さんにメダルなしで終わらせるわけにいかない」と結束して臨んだ
400mメドレーリレーで銀。
競泳の花形フィナーレのメドレーリレー、いやあ、盛り上がったねー。
つづく女子は日本新記録で銅。
どの種目も、とにかく決勝に進んだだけでも凄いのに、表彰台に手が届くっていうんだから
凄いよね!(←凄い、しかでてこない)
すっげー。
みんなおめでとう!

男女そろってメダル獲得の日本競泳チーム
結束力で自由形を補って男子銀、女子銅。
凄いー。特に今大会、女子も凄いね!

今回の大会では団体競技の躍進が目立った。
メダル獲得がすべてではないけれど、メダル獲得の試合には名勝負が隠れているもの・・・
この競泳に始まり、バトミントン、卓球、アーチェリー、
そしてフェンシングフルーレ団体が日本初のメダル。初だよ?初!
イタリアには適わなかったけど堂々の銀です。しかたないよ、相手がイタリアじゃ。
2位は凄いことですよ。
それに、準決勝のドイツ戦では太田が残り2秒で決めたというではないの!
その集中力と勝負強さには感服します。ドイツ戦勝った上での銀なのですから。
さすがです!

卓球女子団体も、相手が中国じゃどうにもなりませんて。格が違うもの。
愛ちゃんがいくら中国へ卓球留学しても歯がたたないよ。
だから決勝まで中国と当たらなかったのはラッキーとしても、2位は立派ですって!
あれから4年、やっぱり平野はブルース・リーにみえた・・・
個人では石川選手が4強まで残ったしね。こんなこと今までになかったことじゃん。
大躍進、凄いです!

バトミントンもそう。
女子ダブルスは失格が4チームもあったのがラッキーといえばラッキーだけど、
やっぱ中国なんだな。最後まであきらめず25対23までの粘りは息をのみました。
決勝戦で戦えるなんて、それだけでも夢のよう。
いい試合をみせてくれて、ありがとう!

なでしこ、は言うに及ばず。
フランス戦でのキーパー福元、澤の判断の良いパスからのゴール。とてもいい試合でした。
少ないシュートを確実に決めるなでしこの技術の高さ、カッコよさ・・・
決勝のアメリカ戦でもシュートが全部決まっていればどうなったことか。
でもま、今年だけをみればワールドカップの優勝もあって対アメリカ戦は
1勝1負1分けだけど、長い歴史では22敗してるわけで、
それが日本の原動力になってるともいえるんでしょう?
次につなげる、という意味では十分な結果だったと思います。
きっと、次世代のなでしこに、しっかりこの業績はひきつがれることと思います。
お疲れさまでした。
私の予想では勝機ありで、2対1で勝てると思ったんですけどね。
いやいや何もいうことはなかったのでした。表彰式のイモムシ入場ステキでしたよ。
手をつないで表彰台へ向かったのもお洒落でステキでした。表彰台でのウェーブも・・・
おめでとう!


・・・こうして柔道以外は、日本古来の柔道以外は特に団体戦は大躍進。
ふ、と思いました。
柔道はあくまで個人競技だけど、それを無視した外国人が、自由な発想で考える柔道団体戦もでてきたりして・・・
あー、なんてバカなことを考えてしまったんだろう!ありえないから!
・・・そんなことにならないことを願うtuziでした。。。



8月20日(月)

連載☆ロンドンオリンピック
「マラソン」
寝不足の2週間も、早いもので競技最終日。男子マラソンは見逃せない。
女子マラソンの日はどしゃ降りで、参加選手達は大変だったと思う。
寒いし、滑りやすいし・・・狭いし、カーブ多いし!
今回のマラソンコースは見てるほうから、もの申したいコースだった。
狭い
マラソンコースとして設定するような道じゃないよね。
しかも周回させるんだもん。
周回させないで戻ってこれるようなコースにすればよかったと思うんだけどな・・・
一方通行のような道ばっかじゃん!
そしてあのレンガのボコボコは酷すぎるよ。
想像しただけで走りにくいのが分かるじゃん。
とにかく狭いっ!
そこを3周もさせるなんて・・・
木の盛り上がった根っこにカバーした不安定な上り下りがあったり。
狭い商店街を通ったり、細〜い横丁を通らせたり、
車も走れないような裏道だったり・・・画像が途切れるような場所ばっかり。

そんな厄介なコースを中本が5位で走りきった!
最後の最後で6位になったけど、立派です。
「入賞くらいでガッツポーズはとれない」と言う気概もまたいい。
物静かで優しそうな顔してて、そんな気骨のある言葉を発するような
顔じゃないんだけどね。
いや、失礼・・・顔で語るわけじゃなかったね。

最後までペースを守ってゴールした中本
大変なコース、お疲れさまでした!

いくら最高のコンディションで臨めたとしても、マラソンばかりはゴールするまで
長い道中、何が起こるか分からないもの。こちらも目が離せない。
給水などのちょっとしたことで明暗が分れたりする。
今回は、ケニアの選手が一人旅になり、ペースが速まった。
これで他の選手はペースが乱れ、思惑が狂ったりもしたはず。
それでも中本が付いていけたのは、実力だろう。
立派でした!
本当におめでとう!

ケニア、ケニア、エチオピアかと思ったら、ケニアで練習してたウガンダだった。
ウガンダ、ケニア、ケニア。
あんなに離されてからのウガンダの追いあげは、さすがです!
おめでとう!

いつの間にか国旗を持ってゴール!
その上着、って、ほんとはズボンの中に入れるんじゃなかったの?
なんか、幼稚園児のうわっぱりみたいになってたよね♪

「マラソンは人生そのもの」だね♪
最後までどうなるか誰にも分からない・・・神のみぞ知る。
・・・だから面白い、目が離せない。



8月25日(土)
ロンドンオリンピックが終了し、高校野球も終わり、残ったのは厳しい残暑だけ・・・

連載☆ロンドンオリンピック
「レスリング」
オリンピックも終盤、いよいよレスリングが始まります。
まずは、男子グレコ60`級松本隆太郎が3位決定戦を勝って銅メダルに輝いた。
「グレコ、って何?フリーとどう違うの?」
チラと聞いたところでは、グレコは上半身だけで戦うんだって。
松本の3位決定戦、超カッコいいんですけど♪
フォール勝ちよ?
グレコ、ってカッコいい〜♪
松本選手は立ち技が得意なんだそうです。
フリーのように、足にタックルはない、ってことですよね?
カッコいい〜♪

上半身だけで闘うグレコ、超カッコいいんですけど〜♪

そして待望の女子レスリング。小原、伊調、吉田、浜口。全階級で金を狙う。
生放送で見るに決まってるじゃないですか。
そして繰り返し録画放送見るに決まってるじゃないですか。
ほんとに見たいのは、試合というより、吉田がコーチを肩車するのなんだけどね。
まずは小原。試合前から目に青あざ。「最初で最後のオリンピック」で勝った。
よかったよかった、おめでとう。
小原はこれまで階級がなくてオリンピックに出られず、同じ階級に妹が、
階級を上げれば吉田がいた・・・
一度は引退して、75kgまで太った。閉じこもりのようになったこともあった。
だが、妹が結婚して引退したことで勝負の世界に戻った。
現役復帰は並大抵のことではなかったはずだ。練習には旦那さんがつきっきりだったという・・・。
そして「最初で最後のオリンピック」で勝った!
泣いていいんだよ。無理に笑ってみせることなんかない。泣いてていいのよ。
小原と伊調はおなじ八戸市出身。選手村では同部屋のふたり。
「試合が終わったらおしゃれなバーでお酒が飲みたいね」と話したそうだ。「それが楽しみ」と語った。
飲んでくれ。思う存分飲んでくれ。
旦那さんから「オリンピックに魔物はいない」という手紙をもらったという。
なんていい旦那さんなんだろ・・・
「勝てない気がする」と弱音をお母さんに漏らしたときも、家族が支えになってくれ、
「みんなが付いてるから怖くなかった」と話した。
初戦第1ピリオドこそ硬かったが、第2ピリオドからは落ち着きを取り戻し柔軟に動いた。
そして強かった!

監督も泣いた、赤トラ小原も泣いた、つられて私も泣いた!

63`級伊調は問題なく決勝戦へ。
でも、後で知ったのだけど足を負傷してたのね。
会場の大声援の中、お姉さんの千春さんの声が一番聞こえた、と語ったのが印象に残る。
「タイミングよく入ってきて、いい具合に力が抜けた」と・・・
闘争心満載の髪型に、トラのユニフォーム。いいねぇー♪似合うねー♪
いったい誰のデザインなんだろ?トラ、て。
「自分のやりたいレスリングをする」を貫いて3連覇。
フェイントに攻撃的なタックルを男子の合宿で鍛えた彼女は強かった。
試合後、どこぞのおっさんたちに囲まれ記念撮影に忙しく応じる。
世界の伊調、五輪3連覇の伊調。
そりゃ、世界中のおっさんたちが熱狂するのは当然だ。
デジカメ撮影会を終えて下がる偉大な伊調に、馴れ馴れしくよってきて
親しげに話しかけるおっちゃんがいた。
何者?
このおっちゃん、小原にも寄ってきて、喜びに泣きじゃくる小原に、まじめな顔で話しかけていた。
まるで打ち合わせでもするかのように。
何者なんだ・・・?

危なげなく勝ってくれる赤トラ伊調三連覇達成!

そして、待ってましたっ、吉田の登場だ!
いつものコーチとセコンドにお父さんを従えて堂々の入場。
トラのユニフォームが似合ってます♪
レスリング競技は会場の雰囲気がいいよね。なんていうか、ひとつになってる。
小原の時も「オ・バ・ラッ!オ・バ・ラッ!」の小原コールが起きるし、伊調の時もそう。
会場全体の一体感は独特だ。選手とセコンド、そして会場の応援が一体になってる。
・・・それにしても吉田は強いねー。
世界中の選手が吉田をマークし、打倒吉田に燃え研究を重ね、
吉田のタックルに対応して来てるというのに、
そんなのは吉田にとって問題ではない。
絶対的な強さ、他を圧倒する強さ。
日本選手の旗手を努めた者は、メダルを手にできないというジンクス、
そんなのは吉田にとって問題ではない。

これこれ!これが見たかったんです!
吉田はバック転宙返りのあと、お父さんを肩車した!
お父さんが肩車しようとするのを制して青トラ吉田が乗っけた!
そしてこのあと、涙の監督が吉田を乗せた・・・

AP通信によれば、55`級の吉田と63`級の伊調と合わせ
「止められない日本の2人組み」「五輪を3度制したレスラーは他に伝説のカレリン(ロシア)しか
いない」と紹介。吉田と伊調はカレリン並だってこと。
だから、世界中のおっちゃんたちが一緒に写真撮りたがるのは当然なのだ。
試合終了後は記念撮影攻めに。おっさんたちに囲まれ記念撮影が始まる。
「おれも、おれも・・・」「次はおれのカメラで撮ってくれよ〜」そんな感じ。
ようやく下がる時になって、決まって馴れ馴れしく話しかけてくるおっちゃん。
「何者?」と思っていたが、彼こそが福田会長。日本レスリング協会会長。
いうなれば、日本にレスリングの女子部を立ち上げた立役者。
当時「女子で何をしようというんだ?」と非難を浴びながらも、彼女たちを育てた。
会長は将来、女子レスリングが活躍の場が、五輪の競技に女子が登場すると確信してたそうな。
その女子レスリング界産みの親会長は「ここまで女子レスリングが育ってくれて感無量だ」と喜んだ。
で、金メダリスト3人の頬にチューしたという・・・
えーっ?それはどうなの??
チューするために、わざわざ寄って来て、話しかけてたのかぁ?
小原は今大会限りで引退、吉田、伊調もベテランになった。
今後の五輪に向け会長は「もし、2020年東京に決まったら、4年後のリオを捨てて、
東京の成績を重視する。リオは若手で臨み、長期プランで考えていく。
東京では絶対金メダルを取らなければならないからだ」と。
だとしたら、伊調、吉田の4連覇はない、てこと?そりゃないよ会長。
・・・そっか、2020年が東京でなければいいのか?
伊調、吉田がいかに無敵でも、女子レスリング界を牛耳っている
ドン福田には逆らえないんだろうな・・・

そんな、やり手の会長にチューされた吉田の戦いっぷりはお見事だった!
世界からマークされ、研究されつくされてる吉田。
吉田の持ち味、スピードタックルをいかにかわすかも徹底的に研究されつくされてる。
だけど、そんなものは吉田に通用しない。
おいそれとタックルできないものの、隙あらば吉田が見逃すはずがない。
「負けを知ってまた強くなれた。大事な試合で勝てればいいなと思うようになった」と貫禄の弁。
かっこいいね〜♪

地球上最強の男カレリンに並んだ女。
次の世界選手権で優勝すれば、カレリン越え・・・もちろん狙ってます!
オリンピックの観客席にはカレリンの姿がありました。

女子レスリングは夏の合宿を新潟十日市で行っている。
吉田の練習は、リングで技の練習を繰り返し、その合間に腕立て腹筋をガンガンして、
またリングで繰り返し練習、終わると合間に腕立て腹筋をバンバンして、
数時間の練習が終わったら、屋外の坂を走る。ただ走るのではない。
背中に二人をおぶって全速力で坂を登る・・・すっげー。こんな練習してんだー・・・
私は驚きのあまり、口をあけっぱなしだった。
男子の合宿もビックリだった。まずは山に登る。登山ではない。全速力で走って登る。
登って下りてくる。往復2時間くらい走る。そのあと練習が始まる・・・すっげー。
こういう練習を当たり前にこなしてる日本レスラーたち。
トラのユニフォームは伊達ではないのだ・・・

男子でも、最後に66`級米満がやってくれました。ほんと気分は最高です。
「大技みせてくれよ〜」と思ってたら、ほんとにでちゃった。
両足にタックルしてそのまま空中に持ち上げた。
「きゃーカッコいい〜♪」

でたーっ!大技!
肩が着けばホール勝ちだったけど、お尻から落ちて3ポイント♪

日本レスリングが強いのは、あの練習に裏づけされてたのね・・・
ハンパない練習量なのに、辛いという顔ひとつせず、当たり前のことのようにこなす。
そして男子66`級米満がレスリング男子に24年ぶりの金メダルをもたらした。
第1ピリオドもタックルで奪い、「大技見たいな・・・」とテレビに向かって
つぶやくと、タックルからそのまま高く持ち上げてマットに落とした。見せてくれました。
超カッコいい〜♪
レスリングはシードがなく、すべての組み合わせが抽選で決まる。
米満は厳しい組み合わせに入っていたが、危なげなく決勝に進んだ。
彼は関節が柔らかく、腕が異常に長い。
ふつう腕を伸ばした長さは身長とされているが、169aの身長で腕を広げた長さは184a。
恵まれた体型ではあるが、大会前からあちこち負傷していた。
相手のインドのクマールは気の毒に決勝の前にお腹を壊したという。おあいこだね。
食べたものが良くなく、1時間で6回もトイレに行った、のだそうだ。
いったい何を食べたんだ?1時間で6回って相当だよね。
インド選手の方が分が悪かったとさえ思える。試合中に漏らさなかったのが不思議なくらい・・・
米満に持ち上げられて、お尻から落ちたときに漏れちゃったのが敗因か・・・?
オリンピック最後の最後で米満が決めてくれた。嬉しいです。
最高に気持ちのいい勝ちっぷりでした。
ありがとう!

ふにゃっ、と回った・・・