2012年1月-7月

1月1日(日)

「新年」


今年は良き年になりますように。
tuzi



1月5日(木)

「運だけで」

‘運がいい’とか‘悪い’とか、よく言いますけど、‘運だけで’とはあまり言わない。
あるテレビ番組に出てた手相占いの人が、手相に十字があると、
それはそれは大変な強運の持ち主で、その相はウン万人に一人という、
滅多に見られない相なのだ、と言っている。
自分の掌をふと見れば、ふつうにくっきりとその十字線が。
左手で占うらしいのだが、右手も同様に当たり前のように十字線がある。
「ウン万人に一人の強運?そおなの?」
「いや待てよ、運だけで生きているといえばそうかも・・・」
昨年の夏はめちゃめちゃ仕事が忙しかったけど、それも夏の2,3ヶ月だけのことで、
それ以降、仕事の依頼もピタリとなくなった。
支払いが数ヶ月遅れで振り込まれるので、ちびりちびりと使って、なんとか年が越せた。
仕事運は下降気味だが、金運は、まあそこそこあるようだ。
まさしく運だけで生きている、がピッタリだ。
思えばこれまでの人生もそうだった。
努力とは無縁でノホホンと、ここまで来てしまった。
ところで、この十字線、母にもあった。親子3人家族中2人が十字線の持ち主。
えらい高確率じゃん!
母子そろって、運だけで生きてます。
だからなのか。
あちらを立てれば、こちらが立たず、とはよく言ったもので、
なんとか生きていれるのは、ひきかえに恋愛運がドボンだからみたい。

今年は辰年。
仕事運、金運は昇龍のように上昇し、
さらには
天から良き出会いが、降龍して欲しいと願うばかりだ。




2012.2

2月15日(水)

「ハムラビ法典」

動物のトラは、オスとメスが住み分けられていて、発情期にだけ接触するのだそうだ。
でも、メスに子供がいて子育てしている期間は、メスは発情しない。
子育てに専念しているのだ。
だが、オスは発情しているため、メスを求めてメスの縄張りに侵入してくる。
もし、そのメスに子供がいた場合、オスはメス欲しさに、その子供を殺してしまうのだそうだ。
オスとしては、子供さえいなくなれば、メスが発情してオスを受け入れることを知っているのだ。
一方、子供がいるメスは、その時期オスが危険であることを知っているし、
子供も、オスが自分達に危害を加えることを知っている。
だからオスが侵入してきたら、逃げるし、メス親はオスを縄張りの外に追いやるようにしている。
オスを寄せ付けないようにしてるのだ。
そうして、メス親は子供を守る。

ところで、
最近のニュースで、このトラのような男がニュースになっている。
女と暮らしてる男が、その連れ子に虐待をする。
けしからん!
トラのような男だ!

ま、自分の子供でないとなると、おもしろくないのか、これまでも良く耳にする話しだった。
だが、この頃のは、そのやり口がえげつない。

目薬をバッテリー液に入れ替えるとか。
ギエー!
殺虫剤の針を刺すとか。
ハア?
よくも思いつくもんだ。
その発想がわけわからんっ!
そして、そんなことして何が目的なんだ?!
バッテリー液、って・・・
殺虫剤の針を人に刺す、って・・・
どんな発想よ?!

虐待するにも、これまでだと、食べさせないとか、タバコの火を押し付けたとか、熱湯かけただの・・・
だったけど、ま、それでもムゴイと思うけどさ、
目薬、って・・・!!
殺虫剤、って・・・!!
やり方が、えげつないではないか。
目薬の男の子は失明しそうだし、殺虫剤の女の子は「自分でやった」なんて
健気に泣かせること言ってるし。
男の子はずっと「目が痛い、痛い」って訴えていたらしいけど、
まさかバッテリー液に入れ替えられてるとは、その母親も気づかないから、半年もさし続けて・・・
女の子にいたっては16歳よ!

・・・ハア。
こんなトラのような男どもには、ハムラビ法典だよ!
目には目を、歯には歯を!
こんな男にはバッテリー液の目薬を、どうかさしてやってくれ。
殺虫剤男にも、その針をどうかさしてやってくれ。
同じことをして欲しいですよ。
ねえ、こう思うのは私だけですか?
こう思う私って冷酷ですかね?
いやいや、そうは思わんけどね。
なんなら私が刑を下しましょうか?

動物のトラは本能で動いているからだけど、人として弱い立場の子供を虐待するなんざあ、
人にあらず。
けだもの以下だ。
母よ、トラのメスのように強くあれ。




5月23日(水)

「野生の王国 と 変異原性」

実に3ヶ月半ぶりのtuzi nowです。大変にご無沙汰しました。
特にこれといって忙しかったわけでもないのですが・・・
いや、忙しかったといえば忙しかったような・・・
ネタに困るほど暇だったといえば暇だったような・・・

えっと、、、2月は何してたんだっけ?
ていうか、今年の冬は寒かった。
雪は特別多かったというような印象はないのだが、とにかくメチャメチャ寒かった
3月はおろか4月になっても寒さは相変わらずで、まだまだストーブを片付けられません。
鶯の初鳴きは3月中旬で例年通りだったものの、桜の開花はだいぶ遅れました。
ようやくポカポカ陽気になったかな、と思ったのもつかのま、すぐに強烈な寒気がやってきて、
竜巻やら突風やら・・・雨は雨ではんぱなく、川が洪水になるほど降るし。
そうこうするうち5月の大型連休がやってきて、その後はちょっとだけ仕事して・・・
現在に至る。てとこです。

相変わらず、家からほとんど出ないオタク(←古っ)的な生活です。
なので庭に出ることさえ珍しい私ですが、春のその日、夕飯の支度に天ぷらをしようと思い立ち、
コンフレの葉を摘みに庭に出たんです。
すると、目の前にキジが。
朝、鳴いているのは分かっていたのですが、その鳴き声の主がの〜んびり歩いているではないの。
オスのキジです。きれいっすよねー。
翌日、また鳴いたので、今度はカメラ持参で庭に行ってみました。やっぱりの〜んびり歩いています。
でも遠いので、めいっぱいズームして撮ってみました。よ〜く見るとメスとツーショットでした。
メスは地味なので気がつかなかったのですが、いっしょでした。
「春じゃのう・・・」

向こうに歩いて行くキジの夫婦。
こんもりした緑の葉っぱがコンフレで、若葉を天ぷらに。

まだ田んぼに雪が積もっていた真冬には、だだっ広い田んぼの中をキツネが走っているのを
見かけたこともありました。
「ここは野生の王国か!?」
さらに、ウチの庭にはタヌキがいます。昨日なんかは目と目があって、
「あー!タヌキじゃん!ねえ、あんたタヌキだよね!猫じゃないよね!」と騒ぐ私に
タヌキの方が固まってしまって、固まってる間に母も目撃できたりして。たしかにタヌキでした。
思えばタヌキの狙いはチロぽんの食べ残しのご飯だったのではなかろうか。
もしかしたら、チロのケンカ相手はタヌキかも?・・・まさかぁ。
ま、とにかく、キジはいる、タヌキはいる、田んぼにはキツネもいる、さらにはチロも野生化してる、で。
「ここは野生の王国だ。」
そして、ここ野生の王国は、動物だけではなくて、植物も豊富でして、私も3月から5月にかけては
毎年花粉症に悩まされています。洟が壊れた蛇口のように出てとまりません。
いつもならゴールデンウィークで終わるはずなんですが、今年は長引いていて、洟たれのままです。
そう、野生の王国は四方を杉に囲まれ、雑草に囲まれているんだぜぇー
・・・スギちゃん、っておもしろいですよね。いまやぴろきさんに迫る勢い。。。

そして、野生児チロぽんですが、口のまわり真っ黒にしてヨダレ垂らして、
また免疫力低下してきたようす。
そうこうするうち、また痙攣が始まって、重症化してきた。
それでも相変わらず旺盛な食欲は衰えをみせない。
私は観察をつづけ、病院に行くタイミングを計っていたのだが、
ピクッ、と痙攣してはペロペロッと舐めるから、体中ヨダレだらけになってきた。
しかも口が真っ黒だから、体中も真っ黒な感じ。さすがの私も触りたくない、てなくらい。
チロはすぐに外に出て行ってしまうので、病院に今日か明日か、と思いながらも行きそびれていた。
そんなある日、ご飯を食べて体中ペロペロしてるチロを観察してると「!!」
よーく見ると毛の色がおかしい。白い毛にプツプツと斑点が!「??」
ダニ?ノミ?動く気配はないが、明らかにおかしい。卵?
ピクッピクッ、としてたのは痒かったからで、ペロペロッとして、しきりに掻いていたので
毛が抜けてたのかも?何者かが潜んでいる気配が・・・
駆除せねば!
近くの動物病院に電話したが、転送されて出た獣医は狂犬病の注射で急がしそうで、
しかも電話対応が気に食わなかった。
「チロ!こうなったら姉ちゃんに任せろっ!」
私はノミ取りシャンプーを買いに走った。
そして怖がるチロを風呂場に拉致監禁し洗った。なのに洗っても黒い斑点はなくならない。
「むむ・・・ノミじゃなかったのか?」
さて、遅ればせながらシャンプーの裏をのんびり読んでみた。
主成分のアレスリンには‘変異原性’がある、と書いてある。
「‘変異原性’ってなに?」
調べてみると、どうやら早い話しが‘発ガン性’ということらしい。
チロ!!大丈夫かぁ?
てか、素手でシャンプーした私は大丈夫なのかぁ?
当のチロは痒みがとまったのかグーグー眠っている。もう何日もまともに眠れなかったのだろう。
外にも出かけず、口をあんぐりあけてベロっこをペロッとだしてグッスリ眠っている。
ノミを制するには毒をもってす、ということなのか。
身を削って、リスクを負って退治せねばならない、ということなのか。
もう一度くらいシャンプーして徹底的に駆除したいのだが、これでは、おいそれと使えないじゃん。
なのに、そんな危険と思われるようなシャンプーを大容量ボトルで売ってるっていうのは・・・
どーゆーこと??

毛は抜けてボロボロだけど、さすがは野生児、急所を一撃!
「ワイルドだろぉー?」




6月1日(金)

連載1
「tuziの痛いゴールデンウィーク」

4月29日
大型連休が始まり、楽しみにしていたフラメンコの発表会に行く。
フラメンコは親しくしている知人が習っていて、1年半ごとの定期発表会を見に行っていた。
知人のM女史は、独立事務所を構え母であり奥さんであり両親を看ているスーパーウーマンである。
その上、フラメンコを習い、ハングル語も習っているのだ。
彼女の発表会は一度目から欠かさず見てきている。
そのフラメンコの腕前は年々着実に上げてきているので、今回の発表でも、
どれだけグレードアップしているか成果が楽しみだ。
今回の発表会では群舞ではなくて、たった4人でとのこと。って、それはほぼソロじゃん!
29日午後、発表会に向かう。会場に入る前に、書道の専門店に寄る。
明日30日は書道の講習会があるので、それに必要な用紙を、あらかじめ注文しておいたのだ。
今回の講習会は展覧会出品のためであり、今回の展覧会は用紙も大きく、
よって筆も大きなものが必要となり、私は既にかなりの出費を重ねていた。
用紙だけでも高いのに、筆はさらに高額。しかも今回は太さサイズ違いで3本も買ってしまった!
それが高かったにしては自由にならない筆で!
悲しいことに後日もっと安くなって売り出されていたし!(怒)
清書用の墨も吟味しなければならないし、しかもかなり使う。
とにかく紙と墨はめちゃめちゃ消耗する。それに加えて出品料が・・・かなりの出費だ。
私は明日の講習会に備えて、お手本をいただいて「漢字」を数日前から書いていた。
既にかなりの枚数を消耗したのである。であるから、用紙を補充すべく注文しておいたのだった。
講習会当日は「近代詩」の勉強がしたい旨を申し入れている。
講師の先生は超大家が招かれている。超大家といってもまだ50代の若さ。
お名前だけは耳にしていたが、まさかこんなに早く習える日が来るとは思いもしなかった。
せっかくだから、一度も書いたことのない近代詩を習いたいと思っている。
題材は高村光太郎の詩を候補に選んだ。
私は詩だなんてガラじゃないし、ムズムズするくらいこっぱずかしい。
だけど、高村光太郎は昔から好きだった。
彼は気骨があって反抗的で、なにより孤独を受け入れている潔さが詩に漂っているから・・・


4月30日
am9:00
ジャージ姿のまま家を出る。
会場に着くと先生の社中の生徒さんたちは既に準備を終えていた。
「tuziさんですね、先生からうかがっています。一番にお手本書いてもらうことになっています」
社中の人たちは既にお手本があり、今日中に仕上げて提出するようだ。
ま、私も「漢字」を書いてきているので、選んでもらって提出も可能だが、
それなら今日も「漢字」を突き詰めるべきであって、「近代詩」に挑戦してる場合じゃないのだ。
欲張って「近代詩」も練習しようなんて、今思えば無謀だったのだ・・・
「漢字」か「近代詩」か・・・いったいどっちで提出するんだよ?!
どっちつかずになってしまったじゃないか・・・グズグズ言ったところで、いまさら遅い。
もう始まったのだ。「近代詩」のお手本を書いてもらったら、とにかく「近代詩」を書くしかないっ!
いくつか候補を持ってきた中から、先生がすばやく選んで、お手本を書き始める。
「(早っ!)」
瞬時に書き始め、あっという間に仕上がってしまった!
一瞬で書きあがったお手本には「近代詩」の構成や字体のいろいろが盛り込まれている。
「(まずは書いてみっかな。。。ふむ、うまくいかないもんだニャー・・・)」
「近代詩」じたい初めて書くので、いまいち要領を得ない・・・
一枚書き終わったところに先生が「もっと、固めて」「・・・はい」
漢字と違って、文字数も多いので一枚書き終わるのに結構時間がかかる。
しかも、集中してないと書けないし・・・
ちょうど書き終わったところへ先生が「もっとカスレさせて」と。「はい・・・(てか、いつからそこに?)」
なんだか、書けば書くほど分かんなくなってきた・・・そこへ社中の先生が。
「漢字と近代詩、どっちで出すの?」
そこなんだよなー。困ったね・・・
「漢字で出すなら、先生に見てもらいなさい」
「はい」
とりあえずは「近代詩」書かねば・・・
書き終わったところへ、また先生が「もっともっとカスレさせて」と。
そこで、あらかじめ書いていた「漢字」を見てもらった。
一応、選んでもらったが、「んじゃ、手本書くから」って、さっさと書き始めた。
「(早っ!)」
しかも、豪快な書きっぷりは、以前の手本と雰囲気ぜんぜん違うし!
「(漢字書き直しってか。いやいや、もう近代詩に専念するさ。漢字まで手が回んないし!)」
社中の先生は「漢字」も書きなさい、っていうし、「近代詩」もっと練習して見てもらいたいし・・・
うわ〜ん。
とりあえず午前中は、「近代詩」に専念することにする。
そう段取ったところへ、また社中の先生がやってきて、
「午後からもうひとり近代詩専門の先生が来るから、見てもらいなさいよ」と囁いた。
「・・・は、はい(あたしゃあ、どーしたらいいんじゃい?)」
ゆっくりどっちかに専念させてくれよ。てことは、やっぱり午後も「近代詩」ってことじゃん。
頭の中で段取りを考えながら書いていたら、いつの間にか先生が
「まだまだー、もっとカスレさせてー」と。
ふ〜〜・・・あああああああ・・・あ?
もうお昼?
はあ〜・・・手、洗ってこよ。
手、洗って戻ったら、もうみんな座ってるし、私待ちだし!
みんな手、洗わないの?てか、手に墨付かないってことぉ?

pm1:00
ん〜、「漢字」は明日家で書くとして、今日のところは「近代詩」に専念するとしよう。
一枚書いたところで、なんかお腹が痛くなってきた・・・ヤバイ。
食べなれない肉の唐揚げ食べたせい?
うっ、、、痛いよー。だめだ力が入んない・・・
トイレに逃げる。脂汗も出てきたし、手足が痺れて、もう横になりたいよー。
こういうことは家でならあるけど、よりによってこんな時に起きてしまうなんて。困ったよ〜。
胃薬は持ってきてないしな〜。かれこれ30分ほど苦しんでいたが、なんとか奇跡的に回復。
戻ってまた書き始めることができた。二枚ほど書いたところでタイムアップ。練習終了。
乾かして選んでもらう時間だ。
その間、次回の展覧会のための手本を書いてもらう段取りになっていた。
こちらのほうも私は題材を選んできていた。
二度目の今回は、篆書体で書いてみたいな、と考えていた。
展覧会用として字面だけで題材を選びがちになるが、私はどうも意味を気にしてしまう。
花鳥風月のような自然を題材にしようとは思わないし、書く意欲も半減してしまう。
でも、社中の先生に言わせれば、審査する側は第一印象で決まるから、字面は最重要と語る。
それはそうね。分からないでもない。いや、よーく分かります。
でもやっぱり、自分の好きな言葉を題材にしたい私だ。
先生にお手本を書いてもらった。
「(ちがうなぁ・・・)」
だから言わんこっちゃない。字面がすべてなのか?
周りのお手本をみて、意味も分からず羨ましがってしまう私だった。
「(あっちの人のほうがいい〜)」
どうも納得いかない私は、再度お手本をお願いしてしまった。今度は行書体で書いてもらう。
自分の題材選びに難ありありなのに、
「(やっぱり、これもちがうなぁ・・・)」
この時点で今年の入選が危ぶまれる、ってもんだ・・・

pm5:00
めまぐるしく過ぎた講習会だった。
途中、具合悪くなったときは「(どうしよー)」と思ったが、なんとか治まったので助かった。
家に帰ってからは、緊張が一気に解けたせいか、もう動けましぇーん、てくらい疲れがドッとでた。
まだ、昼の腹痛を引きずってるし。
明日までに立ち直って、明日中に「漢字」と「近代詩」仕上げねば!


5月1日
・・・だめだぁ。
全身おかしな筋肉痛なんですけど!身体に力が入らないし・・・昨日の疲れが増したみたいだ。
まったく書く気になれない。胃薬飲んでもスッキリしない。
今日一日に賭けてたのに、だるくて午前中はまったく動けなかった。。。番狂わせだよ。
この例えようのないグッタリ感は、いま思えば、知らない人の中で、初めての先生で、
しかも初めて書く「近代詩」で、知らず知らずのうちに全身緊張していたからだと思う。
頑張ることのないない私が、午後になってほんとに頑張って身体に鞭打って書き始めた。
が、「近代詩」を一枚書いて、、、二枚目書き始めて・・・の途中でついに力尽きた!
こうなったら「漢字」は来年の課題にするとして、今年は「近代詩」で出すしかないでしょ・・・
明日の午前中に社中の先生宅に届けねばならない。
私の体調も不調のまま、その明日にさらなる悲劇が起こるとは・・・



6月2日(土)

連載2
「父の痛いゴールデンウィーク」

5月2日
今日の予定は、午前中に社中の先生宅まで作品を提出しに行く。
それが終わったら、ゆっくり休もう、休める、と思っていた。
まだ布団の中で夢の中の私・・・
「!?」
私の名を呼ぶ声で目が覚めた。
「ん?」
父の声だ。
「こんな朝早く何事?」
まだ眠いけど、むくっ、と起きて階段を下りる。
「なんか下っ腹が痛くて眠れなかったんだ。医者に電話してくれ」
「往診頼むの?」
「今から行くから診てもらえるように電話してくれ」
そういいながら父は洋服に着替えている。
パジャマ姿で、まだ頭がボンヤリしたままの私は、
「電話しても誰も出ないと思うんだけど・・・下っ腹が痛いの?」
てことは、胃腸科だよね。かかりつけの医院は内科なので科が違うし。
まずは胃腸科に電話してみる。だが、そこの胃腸科の先生は総合病院からの通いの先生なので、
開院の時間にならないと診てもらえないとのことだった。
それでは向かっても仕方ないので、今度はかかりつけの内科の医院に電話してみる。
こちらは開業医なので、すぐ診てもらえそうだ。
父は苦しがって少しも我慢できなさそうなので、私が運転して送らねばならないかと思ったのだが、
意外にも自力で運転できるとのこと。私も、母に朝食を済ませたら病院に行ってみようと思う。
母の食事を終えたら、もう10時だった。
うっわ、余裕で提出できるかと思えば、ギリギリだよう・・・ヤバイよ〜。
提出用の作品を持って、病院からそのまま先生宅に行けるように準備する。
先生宅まで片道30分はみないと・・・ギリギリじゃん!
こんなはずじゃなかったのに・・・
父の容態が悪くて、別の病院に行くように医者から言われたら、その時点でアウトだよ・・・
まずは病院に向かう。待合室に父の姿はない。
かって知ったる病院だし、先生とも顔見知りだし、私はどんどん中に入って行った。
父はベットにうつぶせにされ、腰に電気を当てられていた。
「(なんで腰?腹が痛かったんじゃないの?)」と思ったが、
医者の診たてが、腰痛なのだろうから、不思議に思ったがあえて触れずに黙っておいた。
父にこれから提出に行くけど、大丈夫か?と聞けば、少々切れ気味で「行ってこい」とのこと。
心配して来てみたのに、それはないんじゃないか?と、逆にこっちがムカついたが、
もう11時になりそうなので、構っていられない。病院に父を頼んで先生宅に急ぐ。
先生は話し好きで、提出が済んでもなかなか離してくれなかったが、なんとか提出には間に合った。
かれこれ1時間近くを要し、家に帰ったのが昼過ぎ。
父は病院から帰っていたが、苦しいのか床についていた。
昼食だけはとらせたが、飲み薬は出ていないという。
下っ腹が痛いと訴える父だったが、医者の見立ては腰痛。湿布を持たされただけだという。
どうも腑に落ちない(←医者の見立てを疑う私)
食事を取ってまた横になった父だが、3時近くになって「ダメだ・・・」と起きてきた。
「だからー、腹が痛いんでしょ?胃腸科なんじゃないの?!(怒)」
様子を聞けば「腹の中に出物があって、それがグリグリしてるように痛い」と言う。
「そりゃ、ひどいな・・・」しかも明日から4連休。今日中になんとかせねば!
こんな時に体調崩すなんてタイミング悪すぎっ。
しかも連休中、このまま痛みが悪化したら命取りだよ・・・
私は父を車に乗せ、胃腸科に急いだ。平日のはずなのに、なぜか閉まっている。
なんで??診察券をよくよく確認したら、水曜日の午後は休診だった!
「なんてこった!」
私はインターホンを押して、診てもらえるように訴えてみた。
看護婦さんが出てきて、「先生はもう帰られたんです」というではないか。
先生がいないんじゃ、どうしようもない。
さっさと諦めて、さて、次はどこの病院に行こうか考える・・・
内科で胃腸科の病院に行ってみようか、とも考えたが、父が再度かかりつけの医者に行く、
というので、信用できないが仕方なく向かった。
待合室で待たされること40分・・・もう5時が近い。
気が揉めたがもう、こんな時間になっては別の病院に移動することもできない。
やっと呼ばれて診察室に。もちろん、私も入る。
私は、鬼の形相だったと思う。
父の後ろから、かぶり気味で鬼が訴える。
「下っ腹が痛い、て言うんです。腹の中に出物があってグリグリされてるんですって・・・」
医者は「いやあ、腹じゃないぞー、どれ横になって」とのんびりしたもの。
父は診察ベットに寝かされ、腹を押されたが、医者が言うとおり痛がるようすもない。
「腹だったら、飛び上がるほど痛がるはずなんだ」
「はあー、そうなんですかあ・・・」
それもそうだな、と思う。
今度はうつぶせにされた父、痛いところにピンポイントで注射された。
「(腰なのか?腹が痛いのは何さ?)」
腰痛が腹痛に感じていたの?
私はまだ納得いかないが、連休に入るので、まずは痛み止めを出してくれるよう頼んだ。
これで連休を乗り越えられるといいのだが・・・


5月3日
昨日も父のことであたふたして過ぎたので、私の体調も戻らないままだ。
明日とあさっては、いよいよ太極拳の講習である。
昨年は震災の影響でこの講習が催されなかったので、ほんとに楽しみにしていた。
明日に備えて今日中に体調を戻したい。
父は昨日と同じくらい痛みがあるらしく、痛み止めの座薬を使う。すると即効で効いて楽になる。
だからー、医者に言って薬出してもらって良かったよー。
もし、痛み止めがなかったら、今頃救急で診てもらわなきゃならなかったところだよ。
ふ〜、これで一安心・・・
明日、あさっては家を留守にするけど、父と母だけで大丈夫だろうか・・・?
痛み止めを頼りに、私は何が何でも太極拳講習に行きたいのだが・・・行けるだろうか。。。



6月3日(日)

連載3
「終わりよければすべてよし」

5月4日
私の体調はなんとか持ち直した。父も座薬を使えばなんとかしのげそうだ。
一年越しの講習会は、指折り数えてほんとに楽しみにしていた。
どうしても参加したかった。
今年初めていらっしゃる中国人老師もいる。
若くてカッコいいと聞いていた。
いーや、そんな事言われても、私は李老師ひとすじですからー、残念ー
42式を習おうと思う。
42式担当の劉老師には数年前にも教えていただいたことがある。
その時も種目は42式だった。
42式は何度も習っているのに、しかも李老師にも習ったはずなのに、套路忘れました。
予習しとけばよかった・・・私はバスの中で套路を眺めただけだった。
「なんとかなるさ」
套路の順番を忘れた不安より、楽しみのほうがずっとずっと勝っていたのでした。

講習一日目
am10:00
今年は中国人老師が3人も招かれている。
初めていらしたT老師は若くハツラツとしていた。
お馴染みのC老師は15年になると言いますし、劉老師もここ数年続けて来てくださってる。
まずは準備体操から。担当はハツラツT老師。かなり手加減してくれたユル〜イ準備体操だった。
座ってのストレッチもあって、立つときは「起立!(チーリー)」と、中国語を教えてくれた。
でもね、チーリーがシーリー(尻)にしか聞こえないんですよね。。。
準備体操が終わって、いよいよ各グループに分かれて練習。
劉老師のもと、まずは起勢と収勢の練習。
私はかねがね自分の起勢と収勢が気になっていたので、大変ありがたかった。
これまでの考え方で間違ってなかったことも確認できたし、さらに新しいことも追加で聞けた。
ほんとによかった。
起勢と収勢の繰り返しで1時間、午前の練習はこれで終了した。

pm1:00
午後の練習は基本練習からだった。これをみっちり2時間ほど。
その後、いよいよ套路練習に入った。
練習前に、「套路、覚えてない人はいますか?手を挙げてください」と劉老師が聞いたので、
私もためらわず手を挙げた。動作は分かるが順番は自信がない。
次なんだっけ?になっちゃうもの。
3、4年ぶりの42式はいきなり一段目から分からなくなっていた。
あ〜あ、思えば李先生に習った套路を忘れるなんて情けない奴だ・・・
劉老師は質問形式で、また誤まった動作を指摘しながら、正しい動きを明らかにしてくれた。
套路練習に入ってからはハイペースで進んだ。付いていくのがやっとで、順番まで覚えきれない。
必死で練習してるところへ、隣りで練習してるハツラツT老師の声がかぶってくる。
時々、黒板を前に集合して中国語教室と化している。
「辛苦了!」には「謝謝!」と答えるんだと教えてるT老師。
そーなの?
それにしても、T老師は達筆だった。恐ろしいほどの達筆だ。
私たちの42式は2段まで進んで一日目の練習が終了した。
久しぶりで会った、カノトちゃんも相変わらずで、「懇親会には行けないんですう」と
私には言っておきながら、ちゃっかり潜入し、メール交換したとの情報が。
まあ、そんなことだろうとは想像してたけどね。
以前の私なら怒りがこみ上げてくるところだったが、
今では「(そんなことして、どうするっていうんだろ?)」と、
彼女の行動を不思議に思うくらいで、気にもしなくなった。
いや、相手が李老師だったら「(許さんっ!)」と思ってしまうのだろうが。

5月5日
講習2日目
am10:00
今日も準備体操はやっぱりT老師だった。
ゆるいストレッチをして、途中シーリー(尻)に聞こえる「起立!(チーリー)」が
勢いよく聞こえたので反射的に、スクッ!、と立ち上がったら、
だあれも立たないので慌ててしゃがんだりした。
「(あっぶねー、後ろの方にいてよかったー。)」
今日は練習スペースの関係で、3グループに分かれて練習をすることになった。
見学をしたり、見学される側になったり・・・である。
グループ分けは適当で、立ち居地も自由なので、私は後列で練習を続けていた。
午前中に最後まで套路練習を終えて、午後からグループの表演会をするとのこと。
うわ〜ん、結局套路の順番イマイチなんですけどぉ。所々「次、なんだっけ?」になってしまいます。
それに雲手の入り方がアヤシイです。間違えそうになります。
まっ、いいか、後ろの方にいるんだから。

pm1:00
私は昼休みも、弱点の雲手の練習を繰り返していた。
私たちのグループは最後の表演だ。
これから表演です、という直前に劉老師がメンバーを3人交代させた。
表演に備えて平均的に割り振るためだ。いよいよ私たちのグループの出番だ。
私は後ろに陣取った。・・・のに、新たなメンバーが後ろにゴタゴタ集まってきてしまった。
私はそれでなくても順番が怪しいのだから、後ろじゃないと困るんです・・・
おらおら、みんな前にでてよー!(心の叫び)
新たに入ってきたおば様の背中を押しやる。
ここは、おいらの縄張りなんじゃいっ。(心の叫び)
てか、劉老師が私を睨んでるんですけど。
「おまえの立ち位置はここなんじゃいっ!」と無言で指さしてるんですけど・・・
おば様を押してた手を弛め、諦め前に出る私・・・しかも端っこだし!
「(うわ〜ん、套路分かってないって手挙げたのになぁ・・・なんでこうなる?)」
この時の私は、10年前の李老師を思い出していた。
10年前も練習の後で42式の表演があった。あの時も李老師に立ち位置を指定されたっけ。
しかもあの時は「起勢」の号令をかけるようにも言われた。さすがに号令だけは辞退したのだが。
今回劉老師に指定された立ち位置も、その10年前と同じだった。
よっしゃ!集中していこう。
途中、分からなくあって危うく止まりそうになっし、雲手はやっぱり間違えた。
ふっ、と集中が途切れそうになるが、また立ち直る。転身するとみんなのペースが速い。
「(もっと、ゆっくり〜)」と思いながら付いていく。
とても満足できない出来だったが、なんとか終えることができた。
だから予習してくるべきだったのよ・・・

終了後に、3人の老師の表演があった。
ハツラツT老師は扇。バチッ!バチッ!の音がこれまで聞いたことがないほどの激しい音で、
「ふ〜ん、ここまで激しく鳴らすんだ・・・」と思った。
C老師はお得意の武器を使った表演。
劉老師は、昨日の表演では42式をみせてくれた。
さりげなく、あらゆる無駄をそぎとった動きでとってもよかった。
今日は南拳をみせてくれるとのこと。劉老師の南拳は数年前にも見たことがあった。
迫力があって虎や鷹が入ってくる動作だ。
今年、劉老師の南拳はグレードアップしていた。
私は前列に座っていたのだが、襲いかかられるのではと思うほど迫力満点だった。
「怖いよー・・・」
「おっかねー・・・」
こうして、楽しみにしていた二日間の太極拳講習会は終了した・・・
書道の講習会より疲れないし、楽しい時間というのは早く過ぎるものだ。



5月6日
連休最終日。
今年のゴールデンウィークは仕事関係者には「連休中は作業できません」宣言をして、
仕事はしないつもりでいた。
連休途中で図面がドカッ、と届いたけれど、封を開けずに置いておいた。
既に届いていた宅急便。これまで開けずに置いておいた仕事の資料だ。
今日から仕事じゃ。急いでとりかからねば。
今年のゴールデンウィークは盛りだくさんだった。
途中、父が体調崩したり、私も具合が悪くなったりした。
いまは、父も快方に向ってるし、こうして講習会に参加して太極拳が学べるのも、健康あってのこと。
前半は書道、後半は太極拳。
いろんな意味で忙しくて、綱渡りのような気分で過ごした連休だったけど、
「終わりよければすべてよし」



6月7日(木)

「余計なお世話」

国民に負担を強いて健康診断を強制させる。医療費削減が目的なのはみえみえじゃん?
強制にする必要があるのか疑問だし、私にとっては余計なお世話なんじゃい!
そもそも基本健診なんて内容が無いじゃないか。
あの検査内容で健康の何が計れるってんだ?!
身長、体重、腹回り計測、問診、血液検査、おわり。なんじゃ?そりゃ!?
数ヵ月後、検査結果がでた。
まさかの指導!まさかのメタボ予備群!?
指導と引き換えに結果が知らされるという。
結果を盾に一方的に呼びだす、暇だれなんですけど。
行かなきゃ行かないで、いつまでもしつこく通知を寄こすし。
役所とはそういう所です。
そのくせ、知らせて欲しいことは、こちらから伺いをたてないと、そのまま流してしまう。
役所とはそういう所です。
ほんと無駄の多いところです。

でもって、どんな結果だったのか知りたくて行ってみた。
「直ちに医療の必要はありませんが(だったら呼ぶな!)
健康相談、健康教室に積極的に参加し(そんな時間ないし、あったとしても参加する気ないし)
結果に応じた指導を受けていただいて(それが余計なお世話なんだよ)
生活習慣を改善しましょう(そんな気ないし)だって。
でも、ショックだったのが、コレステロール値がホンの少し上回ってた、ってこと。
ま、これぐらいだったら指導の対象にならなかったんだろうけど、もう一項目あったのよね。
へモグロビン値も5.1までのところ5.2、ま、こちらもホンのちょっと、誤差の範囲みたいなもんだけど。
私、どうしても認めたくありません。
数年前までは、コレステロール値が低すぎるくらいだったのに・・・年だから?
いやいや、なんでも年のせいにしたり、年だからを盾にするのはよくありませんね。
年のことより、太極拳をしている者として、不健康だったら恥ずかしいじゃないか!
担当になった女性は、改善策として「生野菜を食べるとか・・・」
「あー、生野菜は好きなので、てんこ盛りにして食べてるんですけどねー」
「・・・ドレッシングかけてるとか?」
「(ケンカ売る気か?!)そりゃ、ドレッシングがなかったら美味しくないでしょ?」
「・・・マヨネーズとか?」
「ああ!それか・・・!」
そういや、ドレッシング+マヨネーズだもんなあ。ドレッシングだけじゃ、物足んないよ。
「ドレッシングも結構カロリーあるんですよね」
まさかの生野菜だけ?!
「じゃ、何を・・・?」
「ポン酢とか」
ありえないし!
「ドレッシングの量を加減するとか、ですかね」
「ああ、なるほどね」
「・・・あとは、卵は一日に一個にするとかですかね」
だったら朝、卵を食べたら、夜食べられない。
うそだろー。
卵とじ料理するじゃんよー。味噌汁が卵とじだったりもあるじゃんよー。
独り暮らしなら可能だろうけど、家族が一緒なんだからムチャ、ってもんだよ。
つーか、ただのダイエット指導じゃん。
一番厄介なのは、今日の指導だけで終わらなくて、なんと効果のほどを半年後に確認するんだと!
「半年のがんばりを振り返っていただきます」だって。
振り返らなくていいし!
ほんと暇だよね。
ていうか、改善するつもりはない、ってハッキリ言ってるのにさ。
言うだけ言って、本人が医療機関に行ったら最後、何も助けてくれないんでしょ?
無責任なんだって!
早い話が、痩せろ!ってことでしょ?
はいはい、痩せればいいんでしょーが、痩せればっ!
マヨネーズがどーとか、卵がどーとか、どーでもいいんじゃん!
痩せるんだったら、運動量増やせばいいんじゃん。
はいはいはい、太極拳の練習量を増やしましょう。
減らすために、増やしましょう・・・
ややや、待てよ。
マツコ・デラックスさんが、言ってたけど、彼女は血液検査でも健康そのものなんだ、って。
・・・ということはだよ、太ってるとか痩せてるとか、健康に直接関係ない、ってことじゃん!
要は病気でなければ、病気にならなければ、もっと言うなら病院に行かなければ、
医療機関にかかって保険料使わなければ、太っていようが、痩せていようが、
いっこうに差し支えないわけでしょ?
私も、マヨネーズ食うな、とか役所の人間に言われなくて済むわけでしょ?
そういうことでしょ?
ま、不健康を指摘されるのもやむを得ない、っちゃ、やむを得ないけど、
年齢的に数値が悪いから気をつける、といっても限界があると思いません?
老いは避けられないですよ。
病気にならない程度に気をつける、病気と上手く付き合う、そういうことじゃないの?
例えば、100歳の人が血液検査で私と同じような数値だったとして、
役所はカロリー制限を強いるか?っての。
血液に限らず、永遠に健康な人なんて、いない。
だって、年齢は、改善しようがないんだもの。



6月12日(火)

「血液検査」

不健康な結果がでた血液検査で、ショックを受けた私。
健康には自信があったのに・・・
血圧だって、ずっと上が100前後、下が60くらいをキープしてたのに。
どれもこれも、認めたくない私は、献血で血液検査してもらおうと考えた。
タイミングよく、近くのスーパーに献血車がやってくる。
しまいこんでいた献血手帳を探し出し行ってみることにした。
新聞にチラシが入ってきたくらいだから、きっと混んでいるだろうな、今日は天気もいいし。
買い物がてら献血する人も多いと思うんだけど・・・そう思って行ったら、なんと私だけだった。
はぁ?
なんで、誰もいないんだ?!
わけ分かんないし!
献血車見たら献血するでしょ!いや、もちろん時間があればだけどね。
私なんか、買い物なくても、わざわざ献血しに来たってのにさ。
ま、たまたま誰もいない時間帯だったのかもしれないけど・・・
そういう私だって数年ぶりでの献血です。
以前献血のときは、針の刺しようがいけなかったのか、痛くてガマンできなくなって、
途中で中断してしまった。
しばらく腕が痺れてたし、痛みも続いて、そんなことがあって以来怖くなって、献血してなかったのだ。
でも、献血でしてくれる血液検査って、健康診断より項目もずっと多くて、しっかりしてることは確か。
健康診断でするよりよっぽど信頼できる、ってもんです。

献血の前に簡単な問診と血圧計測がある。問診の医者が、話しかけながら血圧を計ってる。
深呼吸させなくていいのかよ・・・?
質問には答えながらで正確な血圧が計れるのかね・・・?
なのに不思議なことに結果は、すこぶる良好。
いつもの数値に返り咲き♪
次は検査用の採取。
針の穴見えるし!
献血用の針はさらに太いはず。リクライニングシートに横になっていよいよ献血。
太っ!
検査用の2倍くらいの針穴なんですけど!久々に見た針穴の太さにビビルtuzi・・・(怖〜)
「立派な血管が見えてますよー♪」
ブスッ。
・・・400ml無事終わってバスから降りる。
そういえば献血カードもらってなかったような?
「どうぞ休んでください」椅子を勧められて、腰掛けてお菓子を頬張る。
そこへ、やたらデッカイ袋を持った男性が。
「これは町からの御礼です」
「え?・・・町からですか?」
町で献血を推奨してるか、協賛してるか、応援してるか・・・なのか?
それにしてもこの量、豪華すぎるんじゃない?
献血してこんなに景品もらったの初めてです。
(いーや、「初めて」と言うのは私の記憶違いでして、実は前回の献血でも、いろいろもらってた。
その時は腕が痛くなった印象の方が強すぎて忘れてた・・・2004年11月「献血」参照)
液体洗剤2本、台所洗剤(大)1本、ラップ、その他もろもろ・・・金額にして1,000円弱ってとこかしら。
昔々はヤクルト1本、それからお菓子が付くようになって、
今だとペットボトルのスポーツ飲料か、お茶になった。
血液検査もしてもらった上に、こんな豪華な景品まで付くんじゃ、ただの善意なのに悪いよ。
でもよくよく考えてみたら、強制的に徴収される赤十字の募金だの、毎年高額の地区会費だの・・・
それがこういう景品に使われてんのかぁ?
だからさー、いろんな会費だの、強制募金だの、なきゃなくてもいいんじゃん?
それに、この閑散とした献血車を見てよ。用意した景品が余るでしょうが!
第一、こんな一部の人にだけ還元されるような、使い道っていうのはどうなんだろ?
他にも、コミュニティ会費がパークゴルフ大会の景品になったりしてて。
それこそ参加した人だけの中の、これまたごく一部の人にしか還元されない使い道でしょ?
こんなんでいいのかね?
不公平極まりないし、なきゃないでもいいことに使うなんて、無駄な使い道だと思うんだけど・・・

さてさて、検査結果であるが。
まったく異常なし。グリコアルブミンも範囲内。
ギリギリじゃないよ!
余裕で範囲内です♪ 
もうこんりんざい町の健康診断は受けません。
てか、ずーっと受けてなかったんですけど、なぜか魔がさして今年だけまじめに受けちまった。
その結果がこのザマだよ・・・
やっぱ、健康診断は献血で十分じゃないか?、と思うtuziなのでした。



6月24日(日)

連載1
tuziの長い一日
「外苑」編

私の東京行きは1年ぶりだ。
昨年は県大会を欠場したため、全国大会に出場できなかった。
選手として太極拳することに嫌気がさしていたし、挑戦する意味も薄れていたので、
今どきの言葉でモチベーションていうか・・・
もう大会に出ることもないだろうと自分では思っていたのだが、どっかに未練があったのか、
悪あがきで再挑戦してしまった。よって、今回は全国大会出場のため上京したしだいだ。
だいたい、全国大会に出場でもなきゃ、東京に来る機会がない。
私の出番は夕方なので、それまで会場付近を散策しようと考えている。
これまで10年近く千駄ヶ谷の東京体育館に来ているが、会場を行き来してるだけで、
その周りを歩いたことはまったく無かった。というより、周りに何があるのか興味も沸かなかった。
何かがあるとも思えなかった。
ただ、体育館裏手に昇る階段を上がったら何かがあるのかな?は気になっていた。
ワンちゃんの散歩の人たちが階段に吸い込まれていくのを見ていて、
階段向こうの風景が気になっていたのだ。
少し前、「ブラタモリ」で明治神宮外苑が放送された。
えっ、東京体育館も外苑なの?
・・・てか、ドラマでよく見るあのイチョウ並木から見えてたのは国会議事堂じゃなかったんだー
・・・だよね・・・おかしいと思ったんだ。絵画館?なんじゃそれ?
ん?てことは明治神宮が近い、ってことだよね?
・・・うっわ、10年近くも行ってて、全然知らなかったんですけど。。。ビックリだ・・・」
今年は日本青年館で太極拳用品の販売もあることなので、今年は外苑周辺を散策してみよう。



往路は新幹線で東京へ、中央線に乗り換え新宿まで飛ばし、総武線で千駄ヶ谷にチョイ戻る。
これが私の定番路線だ。
千駄ヶ谷に着いたのがお昼。ちょうど男子総合42式が終了した頃だった。
後日判明したことだったが、なんとその種目をL老師が椅子に落ち着き、ガン見してたのだそうだ。
ニアミスして、会えないのは縁の無さ・・・。
私は荷物を置いて、さっさと歩き始めた。目指すは絵画館。お腹もすいた。
行き当たりばったりで、どっかで美味しいランチをしたいと思う。
「ほんと、千駄ヶ谷って食べるとこない・・・」
せいぜい駅前のユーハイムとか、ちょっとした軽食じゃん。
せっかくの東京なのにコンビニのおにぎりじゃ・・・ちょっとね〜。
私的には、ガッツリランチしたい、ってことよ。
・・・階段の上は・・・狭っ!
別に何も無くて、通路になってるだけ。
そのまま進んで階段を下りると、モスバーガーの角が見えた。モスバーガーは知ってた。
以前はその近くで展示販売会があったからだ。
モスバーガー好きだし、むしろユーハイムより好き。
お腹もすいたし、ここで少し戻ってバーガーとコーンスープにしようかな、と思ったけど
暑いし、戻るのもなあ・・・てことで迷いながらも左折。坂を下る「帰りが辛そう・・・」
暑い・・・サングラス持ってきてるのに、体育館に置いてきちゃった・・・
なにやってんだか私・・・坂を下りて右折。
しばらく歩いて信号を渡る。国立競技場でランチしようと寄ったけど、イマイチだったのでやめた。
目的の日本青年館に到着。途中で食べるつもりが到着しちゃった。
もうお腹カツカツです・・・
ハワイアン料理?ハワイかあ〜。えー?どんなのかなあ・・・。
アメリカだもの、肉だよね。アメリカ、って言っても原住民は漁師だから、シーフードだってあるかも。
そんなことを考えながらも、空腹に耐え切れずふらふらと店内へ。
椅子に座って「ランチを」と言おうとしたら、メニューを持ってきた、おねえちゃんが
「ランチは終わりました」と平然と言い放った!
「ゲッ。」この時点で即行店を出たかったが、そうもいかず、しぶしぶメニューをひらいた。
「○○て何ですか?」「ご飯にお肉目玉焼きが添えてあります」
「(やっぱ、肉か・・・)」
「××て何ですか?」「ご飯の上にハム目玉焼きがのっています」
「(どこが違うんだ?同じじゃないのか!?)」
「お決まりになりましたら呼んでください」と、面倒くさそうそうに言うから、
ここで時間とられるのも嫌なので、××に決めた。どちらにせよ肉と卵じゃん。
「お飲み物は?200円でプラスできます」
「アイスティー」
だいぶ時間が経って出てきたお昼。
ご飯は炒飯のようなまぜご飯を期待していたのだが、ただの白飯。
米は美味しくないし、ハムは食べたくないし、卵だって味ついてないし、ほとんど残しちゃった・・・
アイスティーも自分で立ってシロップ入れてミルクティーにして飲んだ。このお昼は大失敗
こんなことだったらモスバーガーにしとけばよかった・・・失敗失敗・・・大失敗・・・
このハムと卵は歩いて消費しよう。食べたくもない物を食べてしまった事は早く忘れたい。
だからハワイは・・・アメリカだ、っちゅーの!



絵画館構内にある徳川家ゆかりの松
といっても2代目だか3代目・・・

どれ、絵画館に行ってみっか・・・
おおっ、ここだ。テレビで見た絵画館だ・・・でもテレビ映り良すぎない?
思ったほどの重厚感が感じられないんですけど・・・


写真映りもいいんだよね〜

えっと、、、イチョウ並木は、と。ああ、あれだ・・・けど結構遠いかも。
でも、せっかくここまで来たんだから回って行くか。
児童遊園の方を回ってイチョウ並木まで歩いた。
ドラマで見る風景は、絵画館が中央におさまっているけど、道路の真ん中に立たないと
絵画館が中央にならない。それにー、ここもテレビ映り良すぎない?


写真にしたら長く見える。実際はそれほどでも・・・

一周して日本青年館に戻った。
それにしても疲れた・・・歩きすぎた。暑いせいもあるだろう。これから大会なのに、疲れた・・・
帰りもまた歩いて帰らなきゃならないかと思っていたところ、
運良く太極拳販売の送迎バスに乗れた。
2時30分東京体育館着。歩きすぎで足がジンジンします・・・

(次回「東京体育館」編につづく)



6月29日(金)

連載2
tuziの長い一日
「東京体育館」編

L老師が体育館内にいたとも知らず、さっさと外出してしまい、私が大失敗のランチをしていた頃、
もしかしたらL老師はユーハイムでランチしていたかもしれない・・・。
そんなこととは露知らず、外苑一周して疲れ果てて体育館に帰ってきた私。
出番は5時くらいなのでまだまだ時間はある。まずは足を休ませたい。

この全国大会に向けて、我が県では代表が決定すると、
県代表選手は強化コーチに教えてもらえるのだそうな。
我が県ではL老師を定期的にお呼びしているらしく、講習会で動きを見てもらえるのだそうだ。
羨ましい話である。私も県代表に違いはないが、部外者なので一切声がかからない。
であるから、私は万年独学の道を歩んでいる。
10年近く全国大会に来ているが、毎回他の県の代表選手の動きを見ては
「これが本当なのか・・・(焦)」
「そうなのか・・・?(焦)」
と、自分の動きをここに来てから修正したりしていた。ブレブレである。
でもね、ほんとのところ、私は独学ではあるけど、私は私なりに孫式を理解しているつもりで、
例えば「軽快」「変幻自在」フットワーク軽く、その動きには形意拳の要素を含んでいる。
形意の動きは三体式であらわすため、孫式の中でも形意の型では
その重心は後ろよりになるはず・・・等等。実は、人知れず動きにはこだわりがあるんです。
だけど、大会で高点数を出している人の動きを見ると、孫式らしからぬ動きもチラホラ・・・
それは制定拳のように伸びやかで・・・。三体式でも重心は即行前足にかけている。
これじゃ、孫式の審査も楊式の審査も同じではないのか・・・?と、思いつめてしまう。
毎回、どうしていいのやら分からなくなる一方でした。
それもこれも得点を意識して欲をだしているが為である。
これまでの私は、その動きを毎年のように変え、微調整しつつ、
自分の信念をも曲げながら臨んできていた。
そんなふうに「高得点出したい」という欲に駆られて
ブレるのは、もうよそう!
(毎回言ってるような気がするんですけど・・・)
顔色窺いながらの表演は、もうたくさんだ!
(毎回言ってるような気がするんですけど・・・)
どのみち高得点など望めないのだ!
誰かに指導されてるわけでもないし、強化選手扱いされたこともない私が、
得点うんぬん言うのはおかど違いも甚だしい。そんなことにも気がつかないなんて愚の骨頂だった。
だから、もうブレるのはやめよう!
今年は思いっきり自分の孫式をするだけです。
(毎回言ってるような気がするんですけど・・・)
ですから、会えなくてもかまいませんから、L先生がどこかで見ててくれればいいな、と思ってました。

同じコートで組んだ相手の選手と、出番前、前の選手たちの表演を見ながら少し話しをしました。
たまたま私と同じようなジレンマを感じてる人で、「私だけじゃなかったのね・・・」
そう思えたことで長年の疑問が少し和らいだ気がした。少しだけど安心もした。
彼女とは、帰りの電車まで一緒で、「また来年お会いしましょうね」と言って別れた。
来年まで私のヤル気が折れなければよいのだが。
そして、私の表演であるが、今年はこれまでになく落ち着いて、いや冷めていたとでもいうか・・・
まったく緊張することなく終えた。・・・にもかかわらず、点数が悪い悪い・・・
昨年より0.2も落としてしまいましたし、順位的にもだいぶ下げてしまいました。
「えっ?まさか?」聞き違いかと思いましたよ。
でも、その表演に後悔はありませんし、あの落ち着きっぷりは自分でも意外なほどでした。
これまで10年近く出場していますが、やっぱコートに立つとそれなりに緊張しました。
今年は不思議なほどに冷静で、身体もよく動いて、自分でも満足の出来でした。
ここまで最後まで冷静にできたのは初めてのことです。
やはり今までの私は、なんだかんだいって欲の塊だった・・・
(毎回言ってるような気がするんですけど・・・)
「今年はブレんぞ!」と、腹を決めたことで、楽にできたのだと思います。
結果が貼り出されるのを待ちはしましたが、入賞者の点数には興味も失せ、
自分の順位だけ確認して、体育館を出ました。もう6時を過ぎていたと思います。
ピカールもゲットしたことだし・・・これから新宿に向かいます。

(次回「新宿さまよい」編につづく)




7月1日(日)

連載3
tuziの長い一日
「新宿さまよい」編

夜行バスは疲れるし、寝れないし、こんりんざい乗るもんか!と思っていたのだけれど、
またもその格安料金に負けた。散々懲りたはずなのに、今回も夜行バスを予約してしまったのだ・・・
全国大会の出番が遅かったせいもあって、夜行バスならまだたっぷり東京滞在できる、
それも魅力だった。宿泊するまでの予算もないし、帰ったらすぐ仕事にかからねばならないことも
あって、たっぷり滞在したい一方で、早く帰らねばならないと気が焦ってもいた。
だから宿泊するわけにはいかない。5月連休の時と同じように、仕事を置いてきていたのだ。

でもって、その予約した夜行バスは新宿西口から発車します。
それと、乗車前に入浴できるプランで申し込んでいるんです。
お風呂に入れて2時間休憩できるんです。
そのお風呂というのが東口、歌舞伎町2丁目にあるんです。
なんだか環境悪そうな所にあるので、多少いかがわしさはあるものの、大丈夫でしょ。
大体の場所は地図で確認済みです。
私としては、西口からどうやって東口に移動するかが、最大の難所でして・・・

その前にまずは東京土産を買い込まねば!
私がいつも買うお土産はだいたい決まってます。
‘鎌倉・半月’、‘銀座・たまや’、母には柔らかい・・・銘菓ひよこ、とか。
どれもこれも東京土産の定番商品!
「新宿で全部揃うっしょ!」だって、東京一分かりにくく、巨大すぎる新宿駅、
東口から西口に改札通らないと渡れないほど、でかすぎる新宿駅、
一旦、ホームに下りないと出口変えらなくないですか?新宿駅〜♪・・・って、
AMEMIYAの歌みたいになってますけど。
まずは、バス乗り場確認がてら、京王百貨店で土産物買っちゃおうっと。
その後、都庁の展望台行ってですね、またも東京限定土産物でもながめて、
居酒屋かどっかで一杯飲みながら食事して、その後ゆっくり風呂で汗を流して・・・っと♪
・・・とまあ、こんな予定です。



新宿駅到着、西口に降り立つtuzi。未知の世界に降り立った気分。
「どれ、土産物ゲットしないことには田舎に帰れないからさ!」まずは京王百貨店にまっしぐら。
地下だよね?余裕のtuzi。
「あれ〜?あれれ〜?ないじゃん!東京銘菓ひとっつもないじゃん・・・」
いやいやいや、新宿西口には小田急だってあるじゃないですか。
地下だよね?早くも不安に駆られるtuzi。
「まさかあ?まさかのお?・・・ないのお?」
あっ、みっけ!
‘鎌倉・半月’みっけー!(嬉♪)
ふふ、ピーナツ味がでてる〜♪
さっそくお買い上げー♪
でもさ、これだけじゃ、全然足りないのよね。
うっわ、たったひとつ探し出しただけで、新宿着いてから1時間くらい経過してるんですけどー!!
こうなったら東口に移動して、困った時の伊勢丹頼みかぁ?
・・・いくらなんでも伊勢丹に行けば‘銀座・たまや’はあるでしょ。
‘鎌倉・半月’がなくても‘たまや・ごまひとひら’は欠かせないのよねー♪

ていうかさ、西口から東口へどうやったら行けるの?
・・・地下通路かなんかないんだろうか?
デパ地下をさまよって、駅構内をさまよって・・・
もう、戻れないし、ここはどこ??(泣)
あっ!なんか東口に行けそうな?プロムナードだから行けそうじゃん?
うわーん、プロムナードでさまよってるからー(泣)
お土産買ってないしー(泣)疲れたしー(泣)
もう、どこ歩いてるんだかわかんないしー・・・
階段上ったり、曲がったり・・・
ここって、まだ小田急の中?それとも駅?・・・どこ?
通路が急に細くなったり、エスカレーター乗ったり・・・
もう、戻るに戻れませーん(泣)
「あたしゃ、どこに向かってるんだ?(焦)」
って、ようやく地上に出たら、そこはアルタだった・・・

「ふ〜、なんとか東口にでた・・・あ〜あ、もう暗くなってるし・・・」
どっか居酒屋で飲みながらご飯食べようと思ってたのに、居酒屋は列をなして並んでいるし。
飲みたい、けど、まずは土産物買わないことには帰れない。
伊勢丹までも結構距離があるけど、「伊勢丹にさえ行けば土産物は解決するんだ」
そう信じて人ごみの中を進む。
高級感と重厚感むんむんの伊勢丹に到着。
地下もハイソな雰囲気。これじゃ、東京銘菓はなさそう・・・。どーするtuzi?
西口から東口に出るだけで40分もかかってるんですけど!
戻ってタカシマヤもあるけど、そこでも見つけられなければ時間ばかりが無駄にすぎるだけ。

よっしゃ!決めた!
こうなったら東京駅に行くぞ!(爆)
東京駅の構内に行けば、そこで土産物が一気に買える。40分もあれば往復できるではないか。
ここで無駄に彷徨うより確実ってもんだ!
今までも土産物探して2時間くらい彷徨ってるんだよ?!

さまよい過ぎだろうがっ!
・・・もうすぐ8時になるし、決断するなら今しかない!
私は中央線で東京に急いだ・・・

(次回「新宿さよなら」編につづく)



7月2日(月)

連載4
tuziの長い一日
「新宿さよなら」編

東京駅に着いた。
新宿で彷徨ってないで、はじめから東京に直行してればよいものを。
ここでのtuziはヘンデルとグレーテル状態です♪
東京駅限定のお菓子があるは、あるは・・・
AKB48パッケージクッキーに長蛇の列をなしていたり。
銘菓ひよこには、塩ひよこが登場。スカイツリーパッケージもある。
東京ばな奈にはキャラメル味が♪
どれもこれもみ〜んな美味しそう・・・♪
両手に袋を提げて、あっという間に土産物調達終了。
改札降りずに、構内で買い物だけして新宿に戻るけど、切符はどーする?



新宿に戻ったら9時だった。
まだ夕飯もしてないけど、昼のハワイアンが効いているのか、特にお腹も空いてない。
とにかく、土産物が手に入ってホッとした。
時間も時間なので、風呂に入りに行きながら、通りがけに食事でもしようかと思う。
アルタ横から歌舞伎町方面に入って行った。
ほどなく、美味しそうな文字発見!!
「・・・?!・・・カルボうどん?
・・・カルボナーラの・・・うどん?・・・美味しそう♪」
私は、カルボナーラも好きだし、うどんも大好き。迷わず店内へ。
メニューを見ちゃうと迷ってしまうので、案内されてすぐ、カルボうどんを注文した。
定食にするとサラダと抹茶プリンが付いてくる。定食にして、それにウーロンハイ。
来ましたよ〜。
カルボナーラのスープを一口・・・「うまーい♪」最高です♪
次回新宿に来た時もカルボうどんで決まりでしょ!
うどんは手打ちらしいが、とりたてて美味しいというほどではない。
でもそれがカルボとコラボすれば絶品に。
あまりの美味しさに、あっ!という間に完食、こんなに美味しいんだったら大盛にするんだったよ。
定食に付いてきた抹茶プリンは単品でもメニューにあるんですが、
これがモチモチしてて美味しかった〜♪
抹茶もチャンとしてて美味しいし、ねっとり感が程よくて、甘すぎず抹茶のほろ苦さ加減も程よくて
美味しい〜♪
あ〜、また食べたいな〜、カルボうどん♪
このお店は西口にもあるし、夜遅くまで食べられるので、いいこと尽くめだ・・・


卵は卵でも、お昼に食べたハワイアンの卵とは比べものにもならない。
見るからにおいしそうでしょー?ヨダレが・・・う〜、また食べたいよ〜・・・
昼ご飯はハズしたが、夜ご飯は超ビンゴだった♪


さて、ここから先、歌舞伎町に足を踏み入れる。
テレビでは見てたけど、実際あまり気分のいいところではなかった。
黒服の男たちが、いたるところにウロウロしてるし、
仲間内なのかじゃれあって、聞き取れない日本語話してる・・・
とにかくぶつからないように、道の中央を歩いた。
それでも、あっちはウロウロ動いているから、
こっちはぶつかるんじゃないかと気が気でない。早く抜けたい・・・突き当たって道を折れた。
「やっと抜けられる・・・」
そう思って折れたら、今度は黒い大男たちがウロウロする一角に・・・暗いから余計怖い。
ひったくられそうだ・・・って、何も取られるような物ないけどさ。
薄暗い道を何度か曲がって進んだら、大きい病院に出た。
「もう、近いはず・・・」
目的のお風呂は、それからすぐに見つかった。
11時30分までに西口に行かねばならない。
地下をグルグル回って40分もかかっているだけに、余裕を持って1時間前の10時30分には出たい。
ここは女性専用の施設で、サウナもあるし、休憩室、仮眠室まである。
今が10時なので・・・30分しかないじゃん!
今日はよく歩いた。風呂に入って足をのばす、気持ちのいいこと、ったら♪
仮眠室に横になったら気持ちよくて眠ってしまいそうだ。
「もっと早く来ていればよかったなー」
今となっては彷徨った2時間が惜しまれる。
ザブーンと入って汗を流して、あわただしく出て、西口へ急ぐ。
・・・集合時間まであと1時間。

帰りは、歌舞伎町を避けて、駅まで真っ直ぐ西に直進し、線路沿いに南下するつもりだ。
西武新宿駅あたりから人通りも多くなり、なんだか右へ右へ人の流れができてる。
「ん??ここは・・・?」
流れに乗っかって行ってみる。

「うっわーっ!」
西口近っ!(驚)
くーっ、なんだよっ!あの40分はなんだったんだ!
上って下りてもなく、平坦な短い渡り通路があったなんてー。
いや、どっかにはあるんだろうな、なきゃおかしいもんね、とは思ってたけど、
どこにあるのかはさっぱりで・・・ここだったのね。
所要時間10分。
50分も早く着いちゃった。これはこれで困ったぞ・・・都庁に行こうにも中途半端だし。
でもま、ここで時間までへたりこんでいるのも暇なので、とりあえず行ける所まで
都庁目指して歩いてみようと思う。
中央通東の信号機まで来ると、都庁が見えてきた。見えててもまだ遠そう。
歩道橋の上に立って四方を高層ビルに囲まれ‘新宿の象徴、高層ビル群’を闇夜に感じ、
今回の東京滞在は終了した・・・

夜行バスは私の住む町に朝の7時に到着した。
家に着いて仕事しようにも、眠くて眠くて仕事にならない。
母を起こして、一緒に朝ごはん食べて、あとは寝た。zzz・・・

また機会があったら東京に行きたい。というより、機会を作らねばならないのだね。
次回はどこを歩こうか・・・
歩き疲れたら新宿でカルボうどん食―べよっ♪